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【ジョンロブ、旧チャーチ、チペワ】とにかく脱ぎ履きが楽で、カッコいいブーツ5選!

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靴を偏愛する こじラグ谷中が、さらに靴企画を充実させるべくスタートさせた「靴魂(くつたま)」! インスタグラムに#靴魂のハッシュタグを付けてポストされたソウルメイトの投稿から、独断と偏見、そして魂を込めて厳選! あなたの靴が見たいから〜。

サイドゴアブーツ以外にも、脱ぎ履き楽なブーツが盛りだくさん!

日中は陽が差すとだいぶ暖かいですが、朝晩はめっきり冷え込んで、足元も冷たい。ブーツを履きたくなりますが、前回も書いたように いきなり編み上げなど手間のかかるブーツに乗り換えるのは、少々困難…。

そんなときには脱ぎ履きが楽なサイドゴアブーツが重宝してくれるんですが、それ以外にも便利なブーツがいくつかあるので、第60弾では脱ぎ履きが楽なのにカッコいいブーツの投稿をピックアップしたいと思います。

サイドゴアブーツほど楽ではないにしても、シューレースを縛らずに履けるのが、ジップやモンクストラップ、ジョッパーブーツ。さらに、ワークなカジュアルスタイルまで視野を広げるとペコスブーツやエンジニアブーツなんていうのも存在します。

モンクストラップブーツは、以前も紹介しましたが、かつて修道士(モンク)が履いていた靴が起源になっていて、ベルトをバックルで締めて、固定するタイプ。最もフォーマルな正礼装には適しませんが、格式ばらない略礼装やビジネスでなら履いても問題ありません。

続いて、ジョッパーブーツ。"ジョッパー"とは、乗馬用のパンツのことで、インド北西部ジョードプル(Jodhpur)に住む人々が穿いていた白いコットンパンツからヒントを得て、騎馬部隊用に開発されたのがルーツ。

インド人の発音を元に曖昧に付けた地名が由来なので、いまだに「ジョドファー」や「ジョドパー」など呼び名も一定ではありません(笑)。

"ジョッパー"パンツとともに乗馬用に作られたブーツなので、足首に巻き付けたストラップを外側に取り付けられたバックルで固定し、脱げにくく、汚れの侵入を防ぐデザインが特長です。

ペコスブーツは元々は農作業用に使われていたワークブーツで、これも以前紹介しましたが、1959年にレッド・ウィング社が商標登録しているため、本来ペコスブーツというネーミングはレッド・ウィングだけが名乗れます。ホチキスみたいなことですね。

このペコスブーツに似たエンジアブーツは、その名の通りエンジニアが履くための、頑丈で安全性の高いワークブーツのこと。安全に作業できるよう、靴紐がなく、ストラップでフィット感を調整する構造になっていて、足をしっかりと保護できるためバイカーにも愛されています。

では話をクルリンパと戻して、脱ぎ履きが楽なブーツの素敵な投稿5選をご紹介していきましょう!

ジョンロブの「ウォブン」

まずは、夏のローファーブラウンシューズの回に登場頂いた@mstk1111さんの投稿から。ジョンロブ(JOHN LOBB)のウォブン(WOBURN)」です。

FORZAでは、もはや説明不要。既成靴の最高峰ジョンロブによる、細身で美しいシルエットを描くブーツ、「ウォブン」。

外側にダブルバックルが付いていて、履き口の締まり具合を調整できますが、内側にあるジップを開閉して脱ぎ履きします。

ラスト(木型)は、ブーツによく採用される#1105で、カラーはチョコ ハンター(CHOCO HUNTER)。

@mstk1111さんは10年前に購入したそうですが、お手入れが行き届いており、まったく劣化を感じさせず、綺麗な状態をキープできています。

過去の投稿を拝見すると、色みが明るくなってきていますが、それも革靴の面白さかと。今後どう変化していくのかも楽しみですね。

またぜひ、経年変化具合をお知らせください!

ジョンロブのジョッパーⅡ

続いては、圧倒的な登場回数、なんと13回目となる@ryuki_hさんの投稿から。ジョンロブ(JOHN LOBB)の「ジョッパーⅡ(JODHPURⅡ)」です。

かつて展開していた先代「ジョッパー(JODHPUR)」は、人気を誇ったのに2004年に廃番…。しかし、リクエストの声が多く、2014年秋冬コレクションにて、「ジョッパーⅡ」として復活を遂げます。

内巻きで下に向かって留めるストラップがジョンロブのジョッパーブーツの特徴で、先代はストラップがズレてしまうという問題がありましたが、新たにループが付属されて解消しているのもポイント。ラストは8695Bから、7000Bに変更になっています。

せっかくリクエストに応えて復活を遂げた「ジョッパーⅡ」でしたが、またも廃番。現在は、8695B番ラストを採用した「アボット(ABBOT)」という、先代の「ジョッパー」によく似たモデルが跡を継ぐかたちでリリースされています。

こじラグ谷中もそのカッコ良さに惹かれて、まさかの色ち買いしていますが、あらためて眺めてもイイ靴です。

恐らく@ryuki_hさんもダークブラウンのミュージアムカーフだと思いますが、ムラ感が少ないような…。小尾嘉門さんに磨いて頂いて美しく輝いているからなのか?? さてはともあれ、つま先の鏡面具合が素晴らしくて見惚れます。

@ryuki_hさんに倣ってクローゼットから引っ張り出して、まずは磨き、11月から始動させようと思います!

旧チャーチのジョッパーブーツ

次に紹介するのは、 雨に強いブーツグレー以外のニューバランス茶色ブーツサイドゴアブーツに続き、5回めの登場となる@neo_pennywiseさんの投稿から。旧チャーチ(Church's)のジョッパーブーツです。

チャーチは、1999年にプラダグループの傘下に入りますが、それ以前に創業一族が経営していた時代のものをファンたちは「旧チャーチ」と呼びます。

ちなみに、1960年代前半頃に作られ、インソールのブランドロゴに都市名が記載されていないものが「旧旧旧チャーチ」や「都市無し」。60年代後半から70年代に作られ、ブランドロゴにロンドンとニューヨークの都市名が記載されたものが「旧旧チャーチ」や「二都市」。

「旧チャーチ」は、ロンドンとニューヨークにパリが加わったものを「三都市」と呼び、さらにミラノが加わったものもありますが、「四都市」と呼んでるのは聞いたことがありません。ちなみにこれは、プラダ傘下に入った後のチャーチにも見られるブランドロゴだからかもしれません。

@neo_pennywiseさんが履いている旧チャーチのジョッパーは、写真からでも革質が素晴らしいのが伝わってきます。厚めなアリニンカーフでモチモチとのことで、育て甲斐がありそうですね。

しかも、油分・水分補給をしながら、いろいろなケアしているせいか、最初の頃の写真とは色艶が全然異なりますね。

今後も履き込んでは磨くを繰り返して、より素晴らしい一足に育てあげ、その経過についても投稿してくださるのを楽しみにしています!

ポールセンスコーンのモンクストラップブーツ

4番めは、パラブーツドクターマーチンクラークスレザースニーカー茶のスエードシューズなど頻繁に登場頂いている@lanciablさんの投稿から。ポールセン スコーン(POULSEN SCONE)のモンクストラップブーツです。

1854年に靴工房を構えたジョセフ・ゲインは、その技術をヴィクトリア女王に認められ、約50年もの間、女王だけでなく多くの王族のための靴を作ったお抱えの靴職人。

そんなジョセフ・ゲインの弟子になったのが、デンマーク人のポールセン(POULSEN)とスコーン(SCONE)です。 ジョセフの元で修行した2人は、1890年にビスポーク靴工房ポールセン スコーンを開き、1938年からは既成靴も販売するように。

1972年になるとニュー&リングウッドの傘下に入り、一時期は日本のセレクトショップでも扱われていましたが、今では見かける機会もなくなりました。 

@lanciablさんのモンクストラップブーツは、チャッカ丈よりちょっとシャフトの長いジョージブーツ丈。ヒールを5ミリ足してオリジナルの仕様にカスタムしているそうです。

 "おそらくクロケット&ジョーンズ製のアンラインド"と記載されていますが、ポールセン スコーンの既成靴はクロケット&ジョーンズやエドワード グリーンが生産を請け負っていたようですね。

この時代のイギリスの靴生産事情は、調べれば調べるほど、聞けば聞くほど面白い! そして、作りも革も今のものとは比べられないほど雰囲気があります。

今後も丁寧にケアしながら履いて、長く愛してあげてください!

チペワのペコスブーツ

最後は、茶のブーツの回に登場頂いた@g_mznswさんの投稿から。チペワ(CHIPPEWA)のペコスブーツです。

1901年、チペワインディアンが居住していたウィスコンシン州チペワ・フォールにて最初のブーツが製造されたことから名付けられた、チペワ。

木材を切り出して運ぶ伐採人たちの足を保護する高品質なブーツを生産していたことが評価され、アメリカ全土に拡大。 第一次世界大戦以降は米軍にも供給され、1950年代からのアウトドアブームに乗り、世界中へ広がっていきます。

先にも書きましたが、本来ペコスブーツはレッド・ウィングしか名乗れないので、正式には"ウエリントンブーツ"。グットイヤーウェルト製法で作られ、 減ってきてるというソールは恐らくヴィブラム(Viblam)製ではないでしょうか。

こじラグ谷中は、大昔、上野の守屋商店にて、80年代のUSA製でトゥがシャープなスエードのウエリントンブーツを購入しており、クローゼットの奥の奥に眠ってるはず(笑)。

@g_mznswさんの投稿見たら気になってきたので、この週末にでも引っ張り出してみようと思います。

セパレートタイプのソールに変更して完全超人になったら、またぜひ拝見させてください!

 

サイドゴアブーツも気になりますが、ジョッパーとかモンクストラップもカッコいいし、カジュアルに履くならペコスやウェリントンブーツも気になる。とにかく脱ぎ履きが楽なので、編み上げのブーツを履き出す前のリハビリにも効果的ですし、時世的に盛り上がりそうな気配なので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょう。

それでは、本日はここまで。是非これからも ドレスシューズに限らず、ブーツやスニーカーなどなど、みなさんの愛用靴を「#靴魂」を付けて たくさんポストしてください! 目標は、#腕時計魂に追いつくことです!!

ちなみにですが、会員登録して頂けるとコメントを書き込むことができますので、#靴魂に対するご意見や感想、「オレはココの靴が好きだー」「こんな切り口で靴が見てみたい」などなど奮ってコメントしてください。

それから、インスタグラムの#靴魂を介して、皆さんが交流してくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

投稿に関してですが、撮影の仕方は自由。靴のみ、履いている足元、その靴を中心としたコーディネートなどなど、靴が写っていれば何でもOKです。ぜひご自慢の一足をインスタグラムに投稿してください。もしかすると あなたの投稿を取り上げるかもしれません。

それでは次回の「あなたの靴、見せてください」もお楽しみに!!

Edit:Ryutaro Yanaka



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