ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION あなたの靴、見せてください!

【クロケット、トリッカーズ、ダナー】秋にマッチする茶のスエードシューズ5選!

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録
靴を偏愛する こじラグ谷中が、さらに靴企画を充実させるべくスタートさせた「靴魂(くつたま)」! インスタグラムに#靴魂のハッシュタグを付けてポストされたソウルメイトの投稿から、独断と偏見、そして魂を込めて厳選! あなたの靴が見たいから〜。

明るいからタンから濃いチョコレートブラウンまで色で気分も変わります!

第56弾公開を前にして、めでたく1万投稿を達成した#靴魂。2020年9月にスタートして約1年で1万ものポストが集まり、人気企画に成長したのはみなさんのおかげ。編集部一同感激しており、本当に感謝しかありません。ありがとうございます!

今後もさらなる飛躍を目指し、精進していきますのでご協力お願いします!

というわけで、第56弾では10月になって涼しくなり、街並みも装いもだいぶ秋めいてきたので、そんな雰囲気にマッチするブラウンスエードのシューズをピックアップしたいと思います。

以前にブラウンのブーツを紹介した際、足元から秋らしさを演出し、じつはどんなカラー使いのコーディネートにも合うとお伝えしましたが、中でもスエードは、ナチュラルな素材感があって、しっとりとした温もりがあります。粗野で野性味を感じさせながらも、チャーミングかつ上品、足元をエレガントに飾ってくれるのです。

スエードは、表側の革とは異なり、子牛や豚、または羊や山羊など動物の皮革の裏面をサンドペーパーなどでバフ研磨(ヤスリがけ)などして、細かく起毛させたもの。毛足が短く、柔らかいものほど上質であるとされています。

似たような革でヌバックがありますが、Nubuckと表記され、Nu=New、新しい、Buck=雄鹿が語源。本来は鹿の表側の革を起毛加工したものですが、現在は牛や羊などの表側の革を起毛加工したもの全般をヌバックと呼んでいます。

ちなみに、バックスキンは Buckskinと表記され、Buck=雄鹿、Skin=皮革が語源です。

ヨーロッパではスエード靴は「レインシューズ」として親しまれ、雨の日にも履く素材。起毛させた毛によって、革表面までの距離ができ、革の内部まで水が浸透しにくいのです。

カジュアルなイメージが強く、かつてビジネスシーンでは敬遠されてきましたが、ビジネススタイルがカジュアル化している今だからこそ、挑戦して頂きたいです。

そして、何度もお伝えしていますが、茶色の補色は 暗いトーンの青で、正反対の印象を与える補色の関係にある色同士は、お互いを引き立てる効果があるので、メンズのアウターに多用されるネイビーとは好相性なわけですね。

では話をクルリンパと戻して、ブラウンスエードのシューズの素敵な投稿5選をご紹介していきます!

コルテの「アルカ」

まずは、登場回数第1位を爆進中! @ryuki_hさんの投稿から。 コルテ(Corthay)の「アルカ(ARCA)」です。

パリの靴店で靴職人として経験を積んだ後に、28歳でメゾン・コルテを設立したピエール・コルテ。

ビスポークからスタートして、既製靴も手掛けるようになり、2008年にはフランスの人間国宝ともいうべき、メートル・ダール(MAÎTRE D’ART)に選ばれました。

そんなコルテが立ち上げ当初より手掛け、ブランドを代表するモデルが、「アルカ」。"ベクテーグル(鷲のくちばし)"と呼ばれるスクエアトウと、滑らかなシェイプ、2アイレットの小ぶりなレースステイが特長です。

表革のカラーバリエーションは豊富でしたが、@ryuki_hさんの「アルカ」は ひと味違ったアンティーク仕上げのスエードで、落ち着いたブラウンのグラデーションが秋にピッタリ!

ホントどこまで充実した靴のコレクションなのでしょうか…。舌を巻いてしまい、説明が疎かになりそうです。

クロケット&ジョーンズの「キャベンディッシュ」

続いては、#ジュエリー魂企画 フレッド「フォース10」の回に登場頂いた@katsu501223さんの投稿から。クロケット&ジョーンズ(Crockett&Jonesのタッセルローファー「キャベンディッシュ(CAVENDISH)」です。

1879年、イギリス・ノーサンプトンにて義理の兄弟であるジェームズ・クロケット氏とチャールズ・ジョーンズ氏により創業したクロケット&ジョーンズ。

第二次世界大戦中には政府の指示で、1万足を越える軍靴を製造するなど、下請けとしてさまざまなブランドのOEM生産を請け負っており、靴作りにおけるクオリティの高さに定評があったというのは有名な話です。

ジョーンズ家の4代目となるジョナサン・ジョーンズ氏が社長に就任してからはオリジナル商品の生産に注力し、トップグレードである「ハンドグレード」を発表すると職人たちの高い技術力が評価され、世界中でその名を広めていくまでに。

そんなクロケット&ジョーンズを代表するタッセルローファーが「キャベンディッシュ」です。

カントリーモデルのラスト「325」を採用し、トゥの向かってシルエットを絞り、甲の高さもやや低めで厚みを抑え、シャープなフォルムに仕上げたのが、初代モデル。

同じ「325」ラストでもノーズをやや短めにして、かかとも小さめにアレンジ、ハルボロラバー社の新作「シティソール」を履き、雨天時でも快適に履けるようにアップデートさせたのが、二代目「キャベンディッシュ2」。

そして、"土踏まずからかかとにかけてのフィット感を日本人の足に合うように"というビームスからのリクエストを受け、スリム化させた新ラスト「375」を採用して誕生。ビームス別注由来の三代目が「キャベンディッシュ3」です。

"足型が合う"と記載されていたので、@katsu501223さんが選ばれたのは、おそらく「キャベンディッシュ3」でしょうか。

クラークスも使用していることで有名なイギリスの名タンナー、チャールズ.F.ステッド(Charles F.Sted)社による、毛足が短く刈り込まれてキメが細かいレペロスエードのチョコレートブラウンは高級感があって素敵ですし、色を合わせたタビオ(Tabio)のリブソックスも秋らしくて完璧!

また、いろいろな魂企画に投稿をお願いします。

ウォークオーバーとエルエルビーンのダーティバックス

次に紹介するのは、パラブーツドクターマーチンクラークスレザースニーカーなどなど頻繁に登場頂いている@lanciablさんの投稿から。ウォークオーバー(WALKOVER)とエルエルビーン(L.L.Bean)のダーティバックス、サドルシューズです。

ウォークオーバーは、1899年にゲオ E・キース・カンパニー社がスタートさせたシューズブランド。1990年代半ばにブランドは消滅しましたが、2010年にイタリア ASAP社が商標権を取得して復活を遂げています。

テニスコートの多くに使われた赤土コートをヒントにしたレンガ色のソール"アンツーカーソール"が有名で、真っ白なスエードで一瞬で汚れてしまうホワイトバックや、それが汚れた様を模して作られ、汚れも目立ちにくくなったダーティバックスは、フレンチアイビーには欠かせないマストアイテムでした。

一方、エルエルビーンは1912年にアメリカ・メイン州フリーポートにてレオン・レオンウッド・ビーン(L.L.Bean)によって設立したアウトドアブランド。

かつてU.S.A.製だったエルエルビーンのダーティバックスは、ウォークオーバーのゲオ E・キース・カンパニー社がOEMで生産を請け負っていました。

というわけでネームは違えど、ものは一緒。どちらも既に廃番のため状態の良いものを手に入れるのはなかなか困難ですが、@lanciablさんはベストサイズを見つけられたようで、かなりラッキー!

表革とコンビになったサドルシューズは、秋の装いにピッタリで、これからの季節履きこなすのが楽しそう。ぜひ手入れをしながら長く愛でてあげてください。

トリッカーズのスエード ブローグブーツ

4番めは、@sasapon1010さんの投稿から。トリッカーズ(Tricker’s)のスエード ブローグブーツです。

1829年、イングランド最古の製靴業者としてジョセフ・トリッカー(Joseph Tricker)氏が創業したトリッカーズ。

現在でも「100%メイド・イン・ノーザンプトン」の伝統を守り続け、1989年にはウェールズ公チャールズによるロイヤルワラント(英国王室御用達)を手にします。

トリッカーズを代表する定番と言えば、カントリーコレクションのブローグブーツ「ストウ(STOW)」や「モールトン(MALTON)」が有名ですが、実はスエードは珍しく、意外にも生産数は少なめ。カントリーシューズならスエードな気もするのですが…。

@sasapon1010さんのブーツは、かかとがシボに切り替えてある、さらに珍しい一品。チョコレートブラウンは秋冬の装いとも相性抜群ですし、汚れも目立ちづらく使い勝手も良し。

ダイナイトソールなので天候も気にせず履けて、八面六臂の活躍をしてくれそうです。

他にもたくさん素敵な靴をお持ちのようですので、またの投稿をお待ちしております!

ダナーの「マウンテンライト」

最後は、@kovo71さんの投稿から。ダナー(Danner)の「マウンテンライト(MOUNTAIN LIGHT) 」タンスエード(TAN SUEDE)です。

1932年、アメリカ・チペワフォールズにて創業したダナー。チャールズ・ダナーが、5人の労働者と一緒に安い仕事用ブーツを作り始め、一足4ドルで売ることからスタートしました。

1936年には、2人の息子とオレゴン州ポートランドに拠点を移し、ビジネスを展開。1959年にはアメリカで初めてビブラムソールを用いたシューズを開発、1979年には靴企業では初めて"ゴアテックス®(GORE-TEX®)"を使用したシューズを展開して確固たる地位を確立します。

2012年にはABCマートに買収されましたが、欧州・アジア工場との技術提携、直営店舗の出店などグローバルな展開を推し進めています。

1961年に登場した名品「マウンテントレイル」原型とした後継モデル「マウンテンライト」は、今もなおMADE IN U.S.A.を貫き、ポートランドの工場でハンドメイドにこだわって、ダナー式ステッチダウン製法により組み立てられています。

重厚感のあるアウトドア用のブーツの場合、これくらい明るいタンスエードの方が秋の装いには合うかもしれませんね。ビブラム社のホワイト クリスティソールも軽快な印象で、スニーカー感覚で履けそうです。

履きこむごとに汚れてダークトーンに経年変化していくのも楽しみ。その様子をまたポストして頂けたら嬉しいです。

 

どうでしょう、ブラウンスエードのブーツ? 履きたくなりませんか? こじラグ谷中は衣替えに合わせて、シュークローゼットにスエードシューズ、そしてブーツをセットして、寒くなるのを待ち侘びています。ブラウンスエードは明るいタン、そして濃いチョコレートブラウンでもかなり雰囲気が変わるので、気分や気候、そして装いに合わせて履き替えを楽しんでみてはいかがでしょうか。

それでは、本日はここまで。是非これからも ドレスシューズに限らず、ブーツやスニーカーなどなど、みなさんの愛用靴を「#靴魂」を付けて たくさんポストしてください! 目標は、#腕時計魂に追いつくことです!!

ちなみにですが、会員登録して頂けるとコメントを書き込むことができますので、#靴魂に対するご意見や感想、「オレはココの靴が好きだー」「こんな切り口で靴が見てみたい」などなど奮ってコメントしてください。

それから、インスタグラムの#靴魂を介して、皆さんが交流してくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

投稿に関してですが、撮影の仕方は自由。靴のみ、履いている足元、その靴を中心としたコーディネートなどなど、靴が写っていれば何でもOKです。ぜひご自慢の一足をインスタグラムに投稿してください。もしかすると あなたの投稿を取り上げるかもしれません。

それでは次回の「あなたの靴、見せてください」もお楽しみに!!

Edit:Ryutaro Yanaka



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5