JMウエストン 180以外にも名品は盛り沢山!
梅雨が明けたと思ったら、連日の30℃超え…。これだけ暑いと靴下を履くのも嫌になりますよね。本当はずっとサンダルで過ごしたいけど、さすがに難しいので、素足で履けるカジュアルなレザーシューズの代表格ローファーを再度46弾でピックアップしたいと思います。
「loafer」と表記するローファーは「怠け者・ならず者」の意味で、本来靴紐を結んで履くべきだった靴から紐をなくし、手軽に履けるように仕上げた靴(スリップオン)のこと。
元になったのは英国王室や貴族が使用していたルームシューズで、その利便性から外履きでも履けるようにアレンジされて注目され、一般へも浸透していきました。
フォーマルシーンには不向きな靴ではありますが、ビジネスウェアのカジュアル化も手伝って、許容されるシーンは日に日に広がってきています。
では、話をクルリンパと戻して ローファーの投稿から素敵な5選をご紹介していきましょう!
G.H.バスの「ウィージャンズ」
まずは、雨に強いブーツ、ボートモカシンの回に続いての登場となる@fukudadenime430さんの投稿から。「G.H.バス(G.H.BASS)」の「ウィージャンズ(Weejuns)」です。
1876年にアメリカ・メイン州ウィンストンにてジョージ・H・バス(George H.Bass)が設立したシューズブランド「G.H.バス(G.H.BASS)」。
USアーミーオフィシャルの航空ブーツを手掛けた後の1936年、ジョン・R・バス(John R. Bass)が、ノルウェーのスリッパ タイプのモカシンを元に「ウィージャンズ(Weejuns)」と名づけたローファーを販売し、1950年代にアイビーリーガーの間で大流行。1960年代に入るとビジネスシューズとしても認められ、ブランドは急成長を果たします。
アイビーリーガーに愛されたローファーだけあってアメカジアイテムとの相性は完璧。素足にもよく合います。@fukudadenime430さんは、その辺のアイテムとのコーディネートが本当にお上手で、バランスも抜群です!
もう日本の夏は暑くて湿度も高いんだから、@fukudadenime430さんのように短めのショートパンツで合わせるのがオススメです。
ブルックス ブラザーズ×ピールアンドカンパニーのローファー
次は、@mstk1111さんの投稿から、ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS) × ピールアンドカンパニー(Peal&Co)のローファーです。
1818年にヘンリー・サンズ・ブルックスが創業したブルックス ブラザーズは、アメリカでもっとも歴史ある衣料ブランド。
No.1サックスーツやポロカラー(ボタンダウン)シャツ、ポロコートなど、数多くの名品を世に送り出し、リンカーン、ケネディなどの歴代米大統領からハリウッドスターに至るまで、多くの著名人が顧客リストに名を連ねています。
しかし、2020年7月には経営破綻し、米アパレル運営会社スパーク・グループが買収。新たなクリエイティブ・ディレクターにマイケル・バスティアン(Michael Bastian)が起用され、新体制で動き出しました。
そんなブルックス ブラザーズのシューズを手掛けていたのが、1791年に創業したイギリスのビスポークブーツメーカー、ピール&コー。
ちなみに、ピール&コーはビスポークのみで既成靴の取り扱いがなかったため、当初はエドワードグリーンが製作、ピール&カンパニーが店を閉じてブルックス ブラザーズがブランド名を買い取った後はクロケット&ジョーンズやチャーチが請け負っていたとのことです。
@mstk1111さんのローファーは、エドワードグリーン製ですかね? 元々美しい靴ではありますが、きちんと手入れが行き届いていて、育ったチェスナットカラーが素晴らしい! 相棒と呼べるくらい足に馴染んでいるのも伝わります。
今後もぜひ素敵に育て上げた靴たちを投稿してください。
ジョンロブの「ドライバー」
続いては、@kuroro.huwa.huwaさんの投稿から、ジョンロブ(JOHN LOBB)の「ドライバー(DRIVER)」です。
キリッとした英国らしい端正な顔立ちの靴が多いジョンロブにおいては珍しい、柔らかくて非常に軽いドライビングシューズが「ドライバー」です。
こちらはジョンロブのスニーカーやサンダル同様にイタリア製で、ソールがJLロゴをモチーフにしたドライビング・ソールになっているのも特長です。
スエードは気になっていましたが、@kuroro.huwa.huwaさんのを拝見したら表革も素敵で惹かれてしまいます。
そして、「ドライバー」以外にもブラウンカラーのシューズのラインナップが素晴らしい@kuroro.huwa.huwaさん。どれも綺麗な色を選んでいますし、それらを本当に美しく手入れされていて感心するばかり。
影響受けて、この週末は茶靴を磨いてみようと思います。
ジョンロブの「ロペス」
4番目は、ジョンロブの回に続いての登場となる@john_debbさんの投稿から、ジョンロブ(JOHN LOBB)の「ロペス(LOREZ)」です。
1950年に大リーガーのアキリーノ・ロペスがオーダーしたビスポークシューズを由来とし、1982年に登場した「ロペス」。
ラストにはローファー専用「4395」を採用し、やや長めのノーズがエレガント。スーツやドレスアイテムとも相性が良いです。
アッパーのサイド部分は一枚革で構成され、エプロン部分の拝みモカステッチはとにかく細かく、サドル部分のストラップ・ホールが独特な楕円形をしているのも特長です。
ジョンロブの革自体が美しいのはもちろんありますが、@john_debbさんの手入れが行き届いているから、いい状態で輝いていますね。ベージュチノとも相性が良く、上品に見えます。
ジョンロブはオックスフォードカーフ派なんですが、@john_debbさんの2足を拝見していると どちらも素敵でオックスフォードカーフにこだわらなくてもいい気がしてきました。手入れ次第ですね。
三陽山長の「弥三郎」
最後はストレートチップ、雨に強い靴の回に続いての登場となる@akigara_shoesさんの投稿から、三陽山長の「弥三郎」です。
三陽山長がリリースする、ローファーの定番「弥三郎」。
2013年春、ブランドを代表するマスターラスト「R2010」をベースに、スリップオン用として開発された「R2013」ラストを採用。よりヒールカップが小振りで、甲を低く抑えてあるため、かかとが抜けにくくなっています。
@akigara_shoesさんは、シンデレラフィット過ぎて1度履くとかなり力を入れないと脱げないそう。
そして、そんな羨ましい靴を履いて、御子息とポケモンGO三昧だなんて素敵すぎます。これからも履いてはメンテナンスを繰り返して、いい感じに育て上げてください。その様子も楽しみにしています。
怠け者なんて悪名が付けられていますが、やっぱり暑い夏には素足でローファーが堪りませんし、一度覚えてしまったら、抜け出せませんよね。JMウエストンの180は名作で投稿数も圧倒的に多いんですが、他にも素敵なローファーがたくさんありますので、ぜひ自分にあったローファーを探してみてはいかがでしょうか?
それでは、本日はここまで。是非これからも ドレスシューズに限らず、ブーツやスニーカーなどなど、みなさんの愛用靴を「#靴魂」を付けて たくさんポストしてください! 女性も大歓迎!
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それでは次回の「あなたの靴、見せてください」もお楽しみに!!
Edit:Ryutaro Yanaka