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マジでヤバくない⁉「蓮舫が3位は社会のせい、社会を変えよう!」にネットが凍り付いた日

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講演、メディア出演、執筆などを通じて、炎上の「火消し」からフェイクニュース対策まで幅広く発信している小木曽健氏によるネットニュース分析、推察コラム。

ドン引きしましたね、都知事選で蓮舫氏を支えた「市民連合」のインスタ投稿には。

「一生懸命に応援した蓮舫さんが、1年後には(中略)テレビのコメンテーターになっていそうな泡まつ候補に抜かれてしまったのは、深く傷つく経験となりました。変えたいのは政治だけでなく、こんな選挙結果が出てしまう社会(以下略)」

蓮舫3位という結果に深く傷ついたそうです。投稿はすぐに削除されたようですが、ネット全体が一瞬固まりましたよ。この投稿、誰も止めなかったのか。

前半の石丸氏への言及は、もはや中学生の悪口レベルでコメントする気にもなりませんが、爆裂的にヤバいのは後半の「変えたいのはこんな選挙結果が出てしまう社会」です。

元来、選挙で勝てば「民主主義の勝利」、負ければ「民主主義は死んだ」と嘆くのがアッチ界隈の仕草であり、選挙の度、そのダブルスタンダードが温かな笑いを誘っていましたが、さすがに今回は笑えません。だってこれ、

「我々が負けたのは、我々のせいではない、社会が悪い。社会を変えよう」

ですからね。テロを引き起こす左翼ゲリラやオウム真理教と同じ発想。我々は正しい、悪いのは社会、変えてやる、社会を。もはや「アタシのこと好きにならないアンタが悪い!」って包丁持って追っかけてくるストーカーですよ、怖い。

そもそも今回、普通に頑張れば2位になれたはずの都知事選であそこまで惨敗したのは、当該団体を中心とした蓮舫応援団による数々のヤラカシが大きかったはず。

警察もビビる堂々とした事前運動、謎の募金、外苑再開発の争点化、子供じみた「R」シール騒動、挙句の果てには投票当日のSNS「ほうれん草」投稿……

こんなに「やればやるほど足を引っ張る」応援団も珍しいんですが、いずれも違法性に片足つっこんで抜けなくなっている感じが、皆さんのお人柄が見え隠れして笑えません。

伊藤忠、怒りのリリース

ちなみに外苑再開発では、伊藤忠が、中学生でも読解できる「怒りのプレスリリース」を出しており(「伊藤忠 外苑 リリース」で検索)、ああ、企業も我慢の限界を超えるとリリースのトンマナすら変えるんだなあ、という新しい学びを得られました。

また「R」シール騒動では、とばっちりとは言え、蓮舫氏本人の対応もよくなかった。質問した記者に向かって「(なんで私に聞くのか)意味が分かりません」とブチ切れるのは、リスク管理手法としても最悪です。

「支持者が良かれと思って貼ったのだと思いますが、なるべく早急に剥がしてもらうよう声掛けしたいと思います(ペコリ)」

で収まったはずの話。彼女も悪手でした。

これらを経たうえでの、市民連合の「あの」インスタ投稿ですからね。数々のヤラカシが2位にもなれない結果を生んだのに、その反省もないまま「社会を変えたい」は、さすがに身勝手過ぎるでしょう。

立憲民主党の辻元清美氏は、今回の惨敗を受け「(自分たちが)古くなったのかな、もう通用せえへんのかな(中略)。私たち自身がどうアップデートできるか問われている」と割と真っ当なコメントをされていました。

自分たちに賛同しない社会が悪い、ではなく、なぜ賛同者が少ないのか考えてみる、これが真っ当な大人の思考プロセスです。そう思いません?

ちなみに蓮舫氏、次の衆院選には立候補しないそうで、今後フリーな立場になれば辛口コメンテーターとしても需要がありそうなのに、まさかこのタイミングで

「1年後にはテレビのコメンテーターになっていそうな泡まつ候補」

というコメントが発射されちゃうあたり、相変わらず界隈のブーメラン芸は芸術点が高いな、と思いました。

 

Text:小木曽健(国際大学GLOCOM客員研究員)

※本記事のタイトルはFORZA STYLE編集部によるものです。

 



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