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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「あまりに綺麗で…」専業主婦のもとに突然現れた年下男性。彼は天使? それともペテン師?

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さとみにとってはまさに「今」この瞬間が映画のワンシーンのようだ。やばい。沼にハマりそうだ。いけない、理性を保たなくては。でもキスくらいまでなら……そんな考えが頭の中を忙しく駆け巡る。

「お金を渡されるような情けない男ですが…」

それを聞いて響子の言葉を思い出した。

「『もうお金はあげられない』って試しに言ってみて」

そうだ、ここできちんとはっきりさせておこう。

「不躾なことをしたと反省しました。プライドを傷つけてしまってごめんなさい。もうあんなことはしません」

あの日から、光輝はカフェに現れなくなった。やはりお金目当てだったのか。そうだとしたら手のひらで転がすつもりが、転がされていたことになる。頭を搔きむしるほど情けない。

響子に話せば「言った通りだったでしょ」とまた笑われると思っていたが、返ってきた言葉は意外だった。



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