転倒を阻止! 冬には防滑性の高い靴が欠かせません
いよいよ大晦日。明日からは新しい年、2022年です。「一年の計は元旦にあり」と云われるので、晴れやかに迎えたいところですが…、元日にかけて強烈な年越し寒波が襲来。日本海側を中心に大雪となり、荒れた天気となる恐れも。
備えあれば憂なし。ということで、第69弾では雪に強い靴をピックアップしたいと思います。
濡れた路面やアイスバーンなど、滑りやすく歩きづらい雪道には防滑性に優れた靴がマスト! さらに、ジワジワと濡れてくるのを防いでくれる防水性、しんしんと冷える足元を温めてくれる防寒機能が備わっていれば頼りになります。
ウインターブーツが強い味方ではありますが、それ以外でも雪道に対応できるソールを装備した靴なら安心。雪予報のときはレザーソールは控えた方が良さそうです。
では話をクルリンパと戻して、雪に強い靴の投稿5選をご紹介していきます!
ダナーの「エクスプローラー」
まずは、@cuccuoioさんの投稿から。ダナー(DANNER)の「エクスプローラー(DANNER EXPLORER)」です。

1932年、チャールズ・ダナーが、5人の労働者とともにスタートして以来、MADE IN U.S.A.を貫き、ハンドメイドにこだわって組み立てられているダナーのブーツ。
1979年に発表されたフラッグシップモデル「ダナーライト」の後継で、アンクル部分をスエードにアレンジし、ラグジュアリーに仕上げたのが「エクスプローラー」です。
登場以来人気を誇り続けたものの、上質なスエードが確保できなくなったことが原因で 1994年に突如の生産終了…。幾度かの復刻を遂げましたが、現在は残念ながら廃番です。
@cuccuoioさんの「エクスプローラー」は、ダークブラウンのスムースレザーとバーガンディスエードのコンビが美しい一足。真っ白な雪に映えますね。
高いグリップ力を誇るビブラム社製のソールを履いているため滑りにくく、防水・透湿性能に優れたGORE-TEX®ブーティーを採用しているので、浸水する恐れもありません。
丁度1年前、2020年の大晦日に履きおろしているようで1周年。味が出るにはまだまだ時間がかかりそうですが、これからもたっぷり可愛がってあげてください!
エルエルビーンの「ビーンブーツ」
続いては、磨いた革靴の回に登場いただいた@kobuchizawaさんの投稿から。エルエルビーン(L.L.Bean)の「ビーンブーツ」です。

1912年にアメリカ・メイン州フリーポートにてレオン・レオンウッド・ビーン(L.L.Bean)によって設立したエルエルビーン。
その商品第一号で、ブランドを代表するアイコン的アイテムこそが、この「ビーンブーツ」ことメイン・ハンティングシューズです。
長い間ブラウンカラーでの展開でしたが、2010年にローグスギャラリー(ROGUES' GALLERY)のアレックス・カールトン(Alex Carleton)をクリエイティブ・ディレクターに招き、ニュークラシックライン「エルエルビーン シグネチャー(L.L.Bean Signature)」をスタートした辺りからカラーや素材のバリエーションも増え出し、ビームスとのコラボでさらにラインナップが豊富になりました。
@kobuchizawaさんの「ビーンブーツ」は、アンクル部分のフルグレイン・レザーがネイビー。イイ雰囲気なアズーロ・エ・マローネ(Azzurro e Marrone)が素敵です。
"一昨年買ってプレメンテ"してから履いていないとのことで、なんとももったいない! ぜひガンガン履いてあげて、経年変化する様も投稿いただけると嬉しいです。
レッド・ウィングのポストマンチャッカ #9196
次にご紹介するのは、プレーントゥ、スリッポン、レッド・ウィングの回に続いての登場となる@kutsuzanmaiさん。レッド・ウィング(RED WING)のポストマンチャッカ( Postman Chukka )です。

レッド・ウィングのサービスシューズの中で最も有名な短靴 #101は全米の郵便配達員に履かれたことからポストマン・シューズと呼ばれましたが、同様にUSPS(米国の郵便局)の指定靴として履かれていたものが、チャッカ丈の#9196です。
その原型となった#195は1958年に登場。短靴よりも雨やホコリを防げるため人気を博し、わずかなマイナーチェンジを経ながらも基本設計を変えることなく現在まで愛され続けています。
@kutsuzanmaiさんは、そんなポストマンチャッカのソールをカスタム。凹凸が深くワイルドな雰囲気のブロックソール、ビブラム #132を履かせて、雪にも強い仕様に。
これならどんな天候でも怖くないし、カジュアルだけでなくビジネスシーンでも履けるので重宝しそうです。
いまは優れた技術を備えたお直し屋さんがたくさん増えているので、こういう自分なりのカスタムも楽しそう。ぜひ参考にさせて頂きます!
大塚製靴のストレートチップ
連チャンになりますが、こちらも大変参考になりそうなので@kutsuzanmaiさんの投稿を。大塚製靴のストレートチップです。

1872年、大塚岩次郎氏が創業した大塚製靴は、現存する日本最古のシューメーカー。
明治天皇の靴製造や、第二次大戦終戦にいたるまでは日本軍の官給軍靴製造を一貫して請け負っていたことでも有名です。

@kutsuzanmaiさんのストレートチップは、ソールがハイドロストッパー仕様。中央部分に入った剣山のように垂直に並んだガラス繊維がしっかりと路面をキャッチし、高い防滑性を実現します。これなら積雪後のアイスバーンでも怖くありませんね。
セメント製法で育てがいはなさそうですが、背に腹はかえられず…。転んで怪我してしまっては意味がないので、この季節は安全第一かと思います。
都市生活では知り得ないリアルな情報は参考になる部分がありますので、雪の降るエリアでの靴の楽しみ方を引き続きポストして頂けると嬉しいです!
パラブーツの「シャンボード」
最後は、チャッカブーツの回に続いての登場となる @kdoit_1989さんの投稿から。パラブーツ(Paraboot)の「シャンボード(CHAMBORD)」です。

外羽根のUチップで、ビジネスカジュアルはもちろん、オフシーンでも活躍してくれ、絶大な人気を誇る「シャンボード」。
パラテックスソール(PARATEX SOLE)と呼ばれる、自社で生産しているオリジナルのラバーソールは100%天然ラバーを使用しており、グリップ力も抜群。さらに、摩耗にも強い!
そして、アッパーとソールを固定するウェルトと呼ばれるパーツを外側でL字に折り曲げて縫い合わせるノルウェイジャン製法なので境目からの水の侵入を防ぎ、カーフよりもオイルを多く染み込ませているリスレザーを使っているため撥水性にも優れ、とにかく水に強い!
ということは、雪だって怖くないんです。
デザイン性に優れる上に、天候も気にせず履ける優秀な靴とあらば、人気が出ないはずはない。しばらくこの流れは続きそうです。
雪に慣れておらず、少し降るだけで大混乱に陥りがちな東京などの都市圏。転倒して怪我なんていう報道もよく耳にします。自身がそうならないためには、しっかり備えをして臨むのが重要です。最低限として滑りにくいソールの靴を準備し、歩幅を小さめにゆっくり、まっすぐに踏み込むように歩きましょう。
それでは、本年はここまで。是非これからも ドレスシューズに限らず、ブーツやスニーカーなどなど、みなさんの愛用靴を「#靴魂」を付けて たくさんポストしてください! 目標は、#腕時計魂に追いつくことです!!
ちなみにですが、会員登録して頂けるとコメントを書き込むことができますので、#靴魂に対するご意見や感想、「オレはココの靴が好きだー」「こんな切り口で靴が見てみたい」などなど奮ってコメントしてください。
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投稿に関してですが、撮影の仕方は自由。靴のみ、履いている足元、その靴を中心としたコーディネートなどなど、靴が写っていれば何でもOKです。ぜひご自慢の一足をインスタグラムに投稿してください。もしかすると あなたの投稿を取り上げるかもしれません。
それでは次回の「あなたの靴、見せてください」もお楽しみに!!
Edit:Ryutaro Yanaka