脱ぎ履きも楽でリラックスして履けるのに、どんなスタイルにも合うのが魅力!
3度めの緊急事態宣言で外出もままならず…。とは言え、家に篭りっきりでは生活もできないので 最低限の買い物には出なくてはなりません。
そのために わざわざ紐靴を履いて出掛けるのは億劫で、そんなときに活躍してくれるのはスポッと足入れして出掛けられるスリッポン!
と言うわけで 第34弾は、スリッポンをピックアップしてみたいと思います。
改めてになりますが、スリッポンとはスリップ オン(Slip on)が語源で、足を滑り込ませるだけで脱ぎ履きできる靴のこと。
シューレースがないシンプルかつミニマルなデザインは、意外にどんなスタイルにも取り入れやすく、じつは汎用性が高いんです。ウィメンズのパンプスを思い描いて頂けたら納得できますかね?
柔らかい革で作られたものが多く、素足で履けるのも これからの季節には魅力的。そして、紐靴に比べて圧倒的に触れる機会が少ないので、ウイルスの脅威にさらされる危険性も低いはずです。
では、話をクルリンパと戻して スリッポンの投稿から素敵な5選をご紹介していきましょう!
フローシャイムのコブラヴァンプ
まずは、@thechildmandalorianさんの投稿から。
フローシャイム(Florsheim)のコブラヴァンプ( Cobra Vamp)です。
「コブラヴァンプ」は、モカ縫い以外の装飾がなく、つま先が上に跳ね上がったスリッポンタイプの革靴の名称。甲の形状がコブラを連想させることから「コブラヴァンプ」と呼ばれています。
1920年中盤にロンドンで誕生したローファー、その後登場したペニーローファー、タッセルローファーを追いかけるように 1950〜60年代にアメリカでブームとなったアイビールックに似合う革靴として生み出されたのが、この靴です。
そんな「コブラヴァンプ」を代表するのが、1892年にシカゴで創業したフローシャイムが手掛けた「ユーマ」。トラッドなスタイルには欠かせない靴としてアメリカだけにとどまらず、日本でも大ブレイクしました。
フローシャイムは倒産や買収を経て、2007年にインドを生産拠点として、日本に再上陸を果たしましたが、やはり@thechildmandalorianさんが持っているようなアメリカ製の方が圧倒的に存在感がありますね。
そして、よく手入れされていて輝いています。@thechildmandalorianさんも素敵な靴をたくさんお持ちのようなので、履きこなしている姿を披露してくださると嬉しいです。
ヤンコのローファー
続いては、プレーントゥの回に続いての登場となる @kutsuzanmaiさんの投稿。
スペイン発ヤンコ(YANKO)のローファーです。
1961年、スペイン・マヨルカにてホセ・アルバラデホが創業した「ヤンコ」。
クオリティが高いのにも関わらずリーズナブルな靴を世に送り出し、1980年代には100万足の靴を生産するヨーロッパ最大手クラスの製靴企業に成長しました。
ちなみに、創業者ホセ・アルバラデホは、1990年代後半にヤンコを離れ、あの「カルミナ」を立ち上げているのも有名です。
ロエベ(LOEWE)に代表されるように、ヨーロッパの中でも革製品のクオリティが高いスペインだけあって、スエードの質も良い感じですね。しかも、新品を4900円で手に入れているなんて羨ましすぎます。
@kutsuzanmaiさんはお手入れの技術も優れているので、良い方に引き取られてこの靴もラッキー。ぜひ、長く愛でてあげてください!
ジミーチュウのオペラパンプス
次は、#服魂に登場いただいている@koppa0403さんの投稿。
ジミーチュウ(Jimmy Choo)のレオパード柄オペラパンプスです。
1996年、ジミー・チュウが自身の名を冠したブランドとして設立。ダイアナ元皇太子妃が愛用、またアメリカの人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』で注目を集め、マノロ ブラニクやルブタンと並んで女性が憧れる靴ブランドの代表格へと成長しました。
2017年にマイケル・コースのグループに入ったのは記憶に新しいですね。
ジミー・チュウでオペラパンプスというと 星型のスタッズを打ち込んだモデルが有名ですが、このレオパード柄も素敵です。しかも、先ほどの@kutsuzanmaiさんのヤンコ同様、1380円で投げ売りされていたというのだから、セカンドハンドは侮れません!
ホコリを落としてブラッシングして補色したとのことですが、かなり綺麗な状態にまで戻せていると思います。この靴も@koppa0403さんに出逢えたことが幸運です。
ぜひ綺麗にお手入れし続けて長く愛用してあげてください!
ボードイン アンド ランジの「サガンクラシック」
4人めは、@e_l_justinさんの投稿。
ボードイン アンド ランジ(Baudoin&Lange)のベルジャンシューズ「サガンクラシック」です。
ニューヨーク5番街に店舗を構えた老舗百貨店「ヘンリ ベンデル(Henri Bendel)」の創設者が、ベルギーの靴職人と一緒に作り上げた「ベルジャンシューズ(Belgian Shoes)」。
元々はブランド名だったのですが、いつのまにか この形の靴の愛称となって定着し、さまざまなブランドからリリースされるようになりました。じつはステープラーが正式名称のホチキスや、絆創膏のバンドエイドみたいな話といえば、分かりやすいでしょうか。
ノーズが短く、独特なアッパーの形も手伝って脱ぎ履きが容易なことからリラックス感が生まれ、世界中の洒落者たちに愛されています。
なかでもボードイン アンド ランジの「サガンクラシック」は、その最右翼。ディアスキンを使用した柔らかな履き心地に定評があり、初めて履いた瞬間から足の形に馴染むのが魅力です。
シックなカラーが多い中 @e_l_justinさんの白は涼しげで清潔感もありますね。このGWや夏のリゾートで履くのは難しそうですが…、コロナが去ったら思いっきり履き倒してあげてください。
そして、その楽しんでいる姿を投稿いただけたら幸いです。
自作のイタリアンカンフーシューズ
最後は、魂企画の常連 @lanciablさんの投稿。
ご自身で手作りしたイタリアンカンフーシューズです。
@lanciablさんが靴を愛していらっしゃるのは存じ上げておりましたが、こんなシューズをご自身で製作なさっていたとは驚き。しかも一番初めに作った靴だなんて…。
イタリアのタンナー、バダラッシィ・カルロ社が丁寧な手仕事で作り上げるバケッタレザーのパープルを使うなんて憎すぎます! 履きこむほどに色が抜けて赤みが増すなんて、今後の経年変化が気になって仕方がない。
ぜひ、経過報告をお願いします。
ちなみに、現在FORZA STYLE編集部内では「ヘスス・カノヴァス」が大盛り上がり! 編集長干場も購入し、ミニマルワードローブでのプレオーダーもスタートしました。
コチラでは黒の展開しかありませんが、KMLファッションハウスでは こじラグ谷中が愛用しているようなグレージュや、これから訪れる夏の陽射しの下で映える明るいカラーも充実していますので、気になった方は問い合わせてみてはいかがでしょう?
こんな状況下なので、ストレスを感じず、リラックスして履ける靴が1番! とはいえ、やっぱり足元は大事ですから、気分が上がるスリッポンがとにかくオススメです。
それでは、本日はここまで。是非これからも ドレスシューズに限らず、ブーツやスニーカーなどなど、みなさんの愛用靴を「#靴魂」を付けて たくさんポストしてください! 女性も大歓迎!
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投稿に関してですが、撮影の仕方は自由。靴のみ、履いている足元、その靴を中心としたコーディネートなどなど、靴が写っていれば何でもOKです。ぜひご自慢の一足をインスタグラムに投稿してください。もしかすると あなたの投稿を取り上げるかもしれません。
それでは次回の「あなたの靴、見せてください」もお楽しみに!!
Edit:Ryutaro Yanaka