FASHION ― エロサバ

干場の「エロサバコーデ」

直接的はダメ! 前面に押し出さずに"爽やかエロス"を漂わせるテクとは?

2018.1.17 2018.1.17
2018.1.17

誰にとっても爽やかに見えるコーディネイトに潜む罠

自分でもちょっとマンネリになってきた気がしていますが、エロスをいちばん感じられるのって手触りなんですよね。この人、真面目そうなのに、ちょっと手が触れただけで電流が走る。なんなのこの人! 僕にとって、極上素材って、そんなイメージなんですよね。で、今回は鉄板のマリン風コーディネイトをご紹介します。

アイテム

ジャケット/ロロ・ピアーナ
シャツ/カミチャニスタ
ジーンズ/シビリア
メガネ/レイバン
チーフ/ムンガイ
ベルト/ラルフ ローレン パープルレーベル
時計/オーデマ ピゲ
バッグ/エルメス
靴/WH
バングル/SYMPATHY OF SOUL×Yoshimasa Hoshiba
ブレスレット/フォーエバーマーク
ブレスレット/トッズ

(すべて干場私物)

このコーディネイトでエロいのは、圧倒的にジャケットです。極上の素材感に一発でノックダウンをくらい、そのまま気絶してしまったぐらいですから。出合いは、今秋の立ち上がり時期。福岡の岩田屋本店のロロ・ピアーナストアで開催されたイベントに参加したのですが、ご来場いただいたゲストの方々におすすめするつもりが、触った途端にいきなり自爆。そのままお買い上げとなりました。

ちょっと話は逸れますが、いつも以上にたくさんの人が集まり、大いに盛り上がったこのイベントで、僕がいちばん驚いたのが、“気絶”ワードが思っていたより浸透していたこと。男性だけでなく、女性までもが「干場さん、これは着た瞬間、本当に気絶してしまいます」と、フツーの会話のなかにちょいちょい盛り込んでくるじゃないですか。いやー、うれしかったなあ。自分の考えた言葉遊びがムーヴメントになっていくのって、まさに編集者冥利に尽きますよ(ドヤ顏で)。
あれ、なんの話していたんでしたっけ?

そうそう、ジャケットでしたよね。これは旅を愛する人向けにロロ・ピアーナが開発した「ボイジャー」コレクションから登場した「ソフト・ボイジャー」というモデルです。レインシステム®の撥水加工を施した超軽量のカシミアを使い、伸縮性やシワになりにくいという特性もあるんです。襟裏にはスウェードを手縫いしていて、まさに非の打ちどころのない仕上がり。内ポケットも多くて、多機能で実用的なため、ビジネスでもプライベートでも大活躍してくれること請け合いです。

それにしてもこの手触りは、もはや反則を通り越して犯罪ですね。テクニカル・ファブリックなのに、天然のやさしい風合いはそのまんまだし、女性も思わず頬ずりしたくなってしまうんじゃないでしょうか。これぞと思う女性には、思う存分スリスリ、スリスリさせてあげてください。ゴロニャーンってなるまで(笑)

ちなみに、ネイビージャケットにブルーのストライプシャツ、ホワイトジーンズという組み合わせは、誰がやっても爽やかに見えるスタイル。ただ、今の時期だったら、ボトムスに濃いインディゴブルーのジーンズを選ぶのがいいかもしれません。僕自身、白パンは5〜6月くらいに解禁して、夏場に向けて徐々に登場回数が増やしていくのがルーティンでして、冬はあんまりはかないんですよね。ファッションも食事と一緒で、季節感を楽しむのがいちばん。そう、アジは春に、サンマは秋に食べるのがもっとも美味しいんです! そういう旬をつかむ能力って、日本人の繊細な感性が向いているとも思うんですよね。

で、“爽やかさ”に話を戻すと、僕も昔からそんなことを考えていたわけじゃないんです。それが大人になってというか、30代中盤くらいからモーレツに気になり出してしまい……。というのも、世の中には“オヤジ=汚い”みたいな図式が存在していますよね。それを読み解くと、シャツの首周りや袖口の汚れ、脂ぎった髪の毛や肌、それに酒やタバコ、焼肉なんかのニオイが全部、混じり合って“オヤジ臭”なるものをつくっていると思うんですよね。あとはツメの汚れや鼻毛が出ているなんていうのも絶対にNG。そういったマイナス要素を限りなくゼロにしないことには、いくら美女が豪速球を投げ込んできたとしても勝負するどころか、バッターボックスにすら立てないなと。

だから、このコーディネイトはエロスを前面に出すことはせずに、あくまでも爽やか路線を装うのが肝心なところ。なんだか禅問答のようになってしまいましたが、すぐに見返りを求めるがあまり、欲望をむきだしにしちゃダメなんです。エロスはやさしく包み隠すもの。相手のことを徹底的に研究して、どこがツボなのか探して、遠回りしても、女性が気持ちよさを感じるところを真摯に感じ取ってください。そしたら、向こうから勝手に寄ってきます。

あと、春夏のイメージだったんで、ソックスは履かず、くるぶし見せにしています。デザイナーのトム・ブラウン曰く、「男の足首は、女の胸の谷間」と同じぐらいセクシーなんだとか。ちょっと大袈裟な気もしますが、恋愛の大家である石田純一師匠もソックスを履いていないことを考えると一理あるかもしれませんね。ただ、僕にとってソックスを履かないのと、履いていないように見せるシューズ・イン・ソックスを履くのは大違いで、スタイルがすごくよく見える女性が、脱いだら実はめちゃくちゃサポート機能の強い矯正下着をつけていたとか、そんな感じなんですよ。さっき清潔感に言及した身としては、ソックスは履いていたほうがいいんでしょうけど、僕は断然、素足履き派。その分、ボディタオルを持ち歩いて、みんなが見ていないときにいつもフキフキしています。

今回も話がとっちらかってしまいましたが、要はエロ全開じゃあダメってことですかね。

今回のスタイルのキモは……。

● コーディネイト自体は、至ってオーセンティックに。
● その分、サイジングにはこだわること。
● ブルーとホワイトの組み合わせは爽やかアピールの鉄板。
● カシミアジャケットはエロスの権化。
● さらに、“女性の胸の谷間”に匹敵するくるぶし出し攻撃。

Photo: Ikuo Kubota(OWL)

Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba



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【エロサバ】-Hoshipedia

「エロサバ」とは、エロいコンサバの略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのに、なぜかエロく見えるスタイルのこと。例えば喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着ていて、メイクもナチュラルで抑制しているのに、不思議と色っぽく見えるスタイル。例えば、普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンの開け方や袖口のまくり方でSEXYに見えるスタイル。粗悪な素材でデザインが変わっているシャツでは駄目。上質な素材でベーシックなシャツだからこそ、崩して着こなしても上品さが保てるのです。男性で例えるなら、仕立てられたグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに黒の無地のネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのに、内側から大人の色気が香るスタイルのこと。

『FORZA STYLE』編集長

干場義雅

尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさん、格闘家のブルース・リーさん、初代タイガーマスクの佐山サトルさん。
スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする現在45歳の小誌編集長。東京生まれ。

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