辛くて大変なお話ばかりだが、不妊治療をして良かったと思える点もあると言う。
「夫の協力的な姿勢には感動しました。辛い壁に当たったときに、励まして一緒に乗り越えようとしてくれる人なんだと。
普段料理をしない夫が、妊活本を買ってきて、レシピに載っていたレモン鍋を頑張って作ってくれたときは本当に嬉しかったです。
でも酸っぱすぎて。我慢しながら、お互い笑い合いながら食べたのは良い思い出です。治療を通じて夫婦の絆が深まったと思います」
まさに雨降って地固まる。京子さん夫婦にお子さまが産まれたらきっと良い家族になるに違いない、そう思えた取材だった。
今まで以上に不妊治療の技術が進化し、社会からのサポートも強化されることで、子どもが欲しいと願う皆さんの元に赤ちゃんが訪れる、そんな未来が早く来て欲しいと願うばかりだ。
※この記事は取材に基づいていますが、取材対象者保護の観点から必要に応じて編集を加えておりますことをご了承ください
取材/文:吉田ひな
Photo:Getty Images
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