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【後編】認知症の父の遺言を書き換えたい! 探偵が受けた「悲しすぎる依頼の衝撃内容」

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前編あらすじ】
「私の父と公証役場に行き、署名、捺印させてほしい」——。兄弟の相続問題を抱える40代女性。弟が認知症の父親を上手く誘導し、自分の相続分を多くするよう書かせた遺言書を新たに書き換えさせるべく、探偵に証人としてともに役場に行ってほしいと依頼してきた。

対面した依頼者の父親である老紳士は、意外にも「いさむ」と下の名前で呼ぶことを希望した。役場での受け答えの練習を始める前に、まずは世間話から始めることにした……。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「いさむさんのご趣味はなんですか?」

「特にありませんね。」

「毎日、何をして過ごされているんですか?」

「そうですね。少しテレビをみたり、あとは、話しかけたりしてます。」

「話しかける? マンションの他の住人の方と、よくお話されるのですか?」

「いいえ。他のお部屋の方は年寄りばかりでつまらなそうなので、ごあいさつ程度です。」

「え? では、誰に話しかけていらっしゃるんですか?」



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