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【後編】認知症の父の遺言を書き換えたい! 探偵が受けた「悲しすぎる依頼の衝撃内容」

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「私の部屋に、大きな観葉植物が一つありまして、それに話しかけております。」

「‥‥?!。」

「誰とも話しませんと、言葉の話し方を忘れてしまう気がしますので。」

そういいながら、いさむさんは、品よくほほ笑んだ。

「娘さんや、息子さんご家族は、時々、会いに来られないのですか?」

「今までに、1度か、2度、来たことはあります。」

「それは、少し、さみしいですね……」

「いえいえ、私には、観葉植物という話し相手がおりますから」

いさむさんは、こちらの方から話しかけると、品良く微笑みながら、ウイットに富んだ返事を返してくれるが、答え終わると無表情になり、目の前の、助手席のシートをうつろな目で眺めるのだった。



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