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【後編】「もう限界……」現場の教師の悲鳴 増え続ける外国籍学生への日本語指導の実態

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「うちのALTの先生は、ご自身も日本語がお得意ではないので、英語の先生としかコミュニケーションをおとりにならないんです。だからまあ、日本語指導が必要な生徒の支援なんてお願いできないですよね」

そうこぼすのは恵理子さん(仮名)30歳。
彼女は夏子さんのように一手に日本語指導が必要な生徒の支援を引き受けてくれる先生のいない学校に勤務しているので、自分が担任しているクラスに在籍している生徒の日本語指導や支援を行っている。

「自分が担任するクラスに日本語指導が必要な生徒がいれば、その子の支援も担任の業務の中に含まれているのだと私は、学校側から聞かされていました。他校の先生方と交流する中で、そういう決まりはないと知りましたけど……」

恵理子さんのクラスには、二人の日本語指導が必要な生徒が在籍している。

「ポルトガル語を母語とする生徒はまじめで繊細なタイプの子で、支援もしやすいし、こちらが可哀想になるくらいに周囲に気をつかっています。

私にまで『せんせい、大変よね。つかれてる? 今日、私の勉強やすみにしよっか? 私、じぶんでもがんばるよ。明日べんきょうでもいいよ』なんて声をかけてくれることもあって、彼女に気を遣わせている自分の至らなさが情けなくなるくらい」



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