2020年に一般社団法人日本家族計画協会家族計画センターが実施した調査で、不倫経験のある人が不倫経験あると回答した人は男性で67.9%、女性で46.3%と発表されている。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「これ結構すごい数字ですよね。過半数を超えるどころか、男性に至っては7割近い。調査対象は全国の20~69歳の男女5000人あまり。この数字からも不倫が増えていることがよくわかります」。
さらに気になるのがその内訳。
「調査時に不倫をしていると回答した人は男性で41.1%、女性で31.4%。出会い系やナンパ等でなりゆきですることがあるというよりは、特定の人とするという割合が多い。これはちょっと恐ろしい数字ですよね。熟年離婚も増加の一途をたどっています。健康寿命が延び、人生が長くなったことで、パートナーとの関係にも変化が出ているということでしょうか」。
不倫は特定の人だけがする愚行だと思っていた時代はもしかしたら、終わりを迎えているのかもしれない。今回は、最近話題の既婚者マチアプで出逢った男性に迫られていると話す女性にインタビューを行った。
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岩中諒子さん(仮名・49歳)は、最近友達のススメで既婚者専用のマッチングアプリをはじめたという。
「きっかけは高校時代の友達と十数年ぶりに会ったことでした。当時仲良くしていた男女8人で久々に地元で飲んだんです。そのとき、すごく楽しかったんですよね。懐かしさもあるし、今思えばオンナ扱いされたことが嬉しかったんだと思います」。
素直に話してくれる諒子さんは、美人というよりは可愛らしい。チャーミングな笑顔がきらりと光る。
「夫とは恋愛結婚です。今年で22年目。子供が産まれてしばらくは夜の営みもありましたが、彼らが小学生になってからですかね。だんだんとシなくなって、こんなこと言うのは恥ずかしいですけど、もう10年以上ご無沙汰なんです。立派なセックスレス。性欲がないとは言いませんけど、夫とエッチをするイメージはどうやっても抱けません。たぶん、向こうも同じだと思う」。
決して夫婦仲が悪いと言うわけではないそうだ。
「2人で食事や買い物にも行きますし、会話もあります。世間から見れば、おそらく仲のいい夫婦に見えるんでしょう。でも、もう家族愛なんですよね」。
だからこそ、同窓会でオンナ扱いされたことにキュンとした。
「思い出したって言った方が適切かもしれません。そんな同窓会の帰り道、親友のA美と2人になりました。彼女も既婚者。子供を産んだ時期も近くて、夫との関係も似たような感じでこれまでも色々と相談しあってきました。そんな彼女に既婚者マチアプを教えてもらったんです」。
諒子さんは食いつくように画面をみたと言う。
「写真は加工しているんでしょうけど、イケメンが多くてびっくり。それからお誘いの数もすごくて…」。
ー自己肯定感が上がるんだよね。
「A美は素直にそう話していました。確かにお誘いがある、それだけで自分はまだまだイケると思えるんだろうなと共感できました」。
実際、数人とあってお茶をしたり、食事をしたと話してくれたそう。