「交際当初は天然なところが可愛いと思っていたのですが、結婚すると一般教養のなさに呆れかえっています......」
ため息をつきながら話すのは山本和也さん(40歳・仮名)だ。
5歳年下の妻とは交際1年半の末、結婚。
順風満帆な暮らしをしていると思いきや、どうやらそうでもない様子だ。
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危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は言う。
「厚生労働省が発表している国民生活基礎調査によると、女性は自分と同じ学歴のパートナーを選ぶ傾向にあります。妻の学歴が高卒の場合、夫も高卒の割合が60.2%、妻が高卒・夫が大学卒の割合は全体の19.9%です。夫婦はお互い同じレベルの学歴で結婚する割合が非常に多いと言えるでしょう。実は、学歴差がある結婚は夫婦仲が悪くなるケースも存在するんです。交際時には気づかない価値観のズレが結婚後に生まれる事例もあるようです。アメリカのウィスコンシン大学の研究結果によると、学歴が同等のカップルのほうが、学歴格差カップルよりも離婚率が3分の1少ないことがわかっています」
山本さんも、結婚後に価値観や教養のズレを感じ夫婦関係にヒビが入ったうちの一人だ。
今回は、教養レベルが合わない夫婦の結婚生活について詳しくリポートしたい。
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「妻は大手英会話チェーンで英語講師兼事務を担当しています。講師というと勉強ができるとか優秀だと思われがちですが、妻は生活するうえでの一般教養がなく会話が噛み合わないのが悩みだったんです。日常生活で『これ知らないの?』といった疑問が非常に多いんですよね。友人や家族と話すときには感じないため、妻があまり教養がないんだと気づいたんです」
教養がないとは、一般的に理解する能力や知識を持っていることを指す。
山本さんは夫婦の会話がイマイチ成立しないのが悩みのタネだと話す。
妻とクイズ番組を見ていても必ずと言っていいほど外し、都道府県の県庁所在地がわからない、中学生レベルの一般常識が無知なよう。