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【後編】「怪しいレッスンにハマってしまった結果……」インストラクターの心を痛める「解剖学レッスン」の実態

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解剖学的に自分の身体を理解して調整することと『バレエを踊ること』は全くの別物。解剖学で身体を整えたければ整えればいいけれど、『バレエ』の中にそれを持ち込むことは許せない」

諒さんは、振付家としてまた、指導者としての実績もあり受賞歴もあるのでそう言った強固な態度に出ることができるが、梨花さんのように、大人からバレエを習いはじめた方たちを愛おしく思いながら日々のレッスンを行うバレエ講師は、そんな態度をとることはできない。ただただ心を痛め、心配し続けるだけだ。

「Mさんは今まで、楽しんで発表会なんかにも出て下さって、踊る演目の役柄になり切って踊る姿が本当にチャーミングでした。でも今は、『私の踊り方は正しい身体の使い方をしていないから……』とおっしゃって、発表会なんかへの出演にも消極的。

他の方にもなんだか批判的な視線を向けられることも多くなって、『あんな体の使い方なのにどうして自信が持てるのかしら』なんておっしゃることまであるんです。

なんだか、性格も変わってしまったような、そんな気がして。すべてが『解剖学レッスン』のせいだというわけではないのでしょうけれど……」

梨花さんの口ぶりはどんどんと沈んでいく。



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