最大10連休のゴールデンウィークがスタートした。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「乱高下する為替で始まった前半戦が終わりましたね。中日の3日を休めば、最大10連休とのこと。海外に国内にと旅行する人も多いことでしょう」。
となると心配になるのが、電車内でのトラブルだ。
「JR東海は、このGWにのぞみを全席指定席にすると発表しています。自由席がないということです。さらにJR東日本の発表によると4月11日時点で既に新幹線の予約状況は100%超え。4月25、30日、5月1、7日に割引チケットを発売するなどの対策を行っていますが、円安の影響でインバウンドもかなり増えていますし、混雑は避けられないでしょうね」。
最近問題になっているのが、電車内での荷物の置き場。特に、GWともなると連泊するなど、荷物が増えるケースも多い。一部新幹線では大型荷物置き付きの座席を事前予約できるが、それだけでは足りないことは想像にかたくない。今回はそんな大型荷物の置き場所をめぐって、客同士でトラブルになったという女性に話を聞いた。
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坂本恭子さん(仮名・42歳)は、小学生と中学生の子どもを連れて、この春休み大阪に帰省をしたという。
「新幹線は満席で驚きました。GWならまだしも3月からこの調子じゃ、先が思いやられる…と思いましたね。実は今回の帰省は、そのまま関空から海外旅行に行く予定になっていました。そのため、大きな荷物をもっていたので、特大荷物スペースのついた車両最後部を予約しました」。
ネットで予約ができるため、とても便利だったと話す。
「かなり争奪戦みたいですね。平日だったからかな?予約できました。もちろん予約開始時間に即、やりましたけどね」。
すっかり安心して旅に出た恭子さんだったが、トラブルが起きる。なんと特大荷物スペースにすでに荷物を置かれていたと言うのだ。
「よく聞く話ではありましたが、まさか自分が遭遇するとは思ってもみませんでした。私たちがギリギリ乗り込むと席空いていたものの、すでに荷物が置いてありました。大型のスーツケースとリュックでしたね。周りを見渡しましたが、その瞬間に荷物は誰のものかはわかりませんでした」。
恭子さんがスペースに自分のスーツケースを置いてもぎゅうぎゅう詰めということもなかった。だからわざわざ犯人を探そうとはその瞬間は思わなかったそう。
「お相手の態度が、ああじゃなければ、わざわざ言わなかったと思いますよ」。
恭子さんは息子たちと3人で3席を予約していたそう。