まあ、『バレエ』と言うものをどうとらえるのかによるのかもしれませんが、私自身は、バレエが芸術だという態度を崩すつもりはない。
大人からバレエを習い始めた方にだって、同じように接します。心から踊り、音楽や歴史も理解した上で自分の身体を音楽にのせるというそういうつもりがなければ、うちでのレッスンをお断りすることもあります」
諒さんの言葉は、バレエダンサーとして自信が培ったものに裏打ちされている。
「バレエは、健康のための体操ではない。健康のためのエクササイズの一環として取り組むのであれば、バレエではなくてヨガやピラティスやエアロビクスにすればいい。音楽とともに体を動かしたいなら、バレエでなくてもジャイロキネシスというエクササイズにも音楽付きのものがある。
バレエとは何かということを教える側が意識すべきなのに、安易に集客できるからと『解剖学レッスン』なんてものを開催する人間とは、私は友達にはなれないね。『解剖学レッスン』をするなら『バレエ』を名乗ることをやめるべきだ。
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