〈後編〉被害教師が告白。「あの子の家は貧乏だから...」と罵り合う、モンペ対モンペの惨すぎる実態。

学校側が自分たちサイドに付いていると感じたAの母は、B家に直接電話をするという行動に出て、「あなたたちの非常識さに学校側も苦慮している」と告げてしまった。

火に油を注いだこのAの母の行為により、両家は学校をも巻きこんだ全面戦争に突入する。

Bの両親が血相を変えて学校に乗り込んできたのだ。

「私の発言に原因があると校長や教頭にも叱られて、もっと早く上に相談しなかったことについても責められました。B君の担任には申し訳ないし、ことが大きくなりすぎて身体の震えを止められませんでした。 結局、校長の知り合いの弁護士の先生に間に入っていただいて、私とB君の担任が、次の年からA君とB君のいる学年の担当をしないという約束で納得していただきました。怒りの矛先が学校側に向いたので、結局、A君の家庭への金銭の要求は、取り消しになったみたいですけど……」 

当時を思い出し、肩を震わせて泣く果歩さんは、現在転職を考えているという。

現代の教師には、生徒の指導力だけではない、あらゆるスキルが求められている。学校の現場はいま、かくも厳しいのだ。

Text：FORZA STYLE