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LIFESTYLE 女たちの事件簿

後編:【毒親の呪縛】父や自分を罵倒する母に、長年苦しめられた女性の「いま」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

毒舌で、夫である父の文句や娘である自分への悪口を日常的に言っていた母親のもと育てられたリエさん(仮名)。子どもの頃から「見離され・見捨てられ不安」に悩まされていたが、「恋人」の存在でその不安は一時的に収まっていた。

前編はこちら

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「同居を始めた彼に、自分の生い立ちを話しました。その生い立ちからくる不安のせいで、私は今でも、あなたがある日突然、自分を見捨てるんじゃないかと怖くなる。だから何度も、しつこいくらいに自分のことが好きかどうかを確認してしまうんだと。この話をしたのも、彼が私のこの問いに困っていることを知っていたからです。でも、私の告白以降、私が聞く度に、『好きだよ』と答えてくれるように……嬉しかった」

しかし、何十年もの間に母親からの言葉や態度で培われてきた”不安“は、そうやすやすと晴れるようなものではなかった。

「彼の言葉に、一瞬安心はできるけれど、次の瞬間には不安で不安で仕方なくなる。友人関係も、そして会社での上司や同僚、人間関係を形成する上で常に大きな不安が付きまとうのです。私の『見捨てられ不安』は重症でした。生きていく上で、社会生活をする上で人との関係性を断っていくことは難しい、でも辛い……。いっそ死んでしまったら楽なのではないかと思うこともありました」

苦しみの中でもがいていたある日、リエさんは彼に「あなたは、私から、捨てられるかもって不安になったりしないの?」と聞いたところ、

「ない。自分が、相手を好きだと思う気持ち。大事なのは、そっちだから」



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