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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「重症心身障がい」の息子と過ごした5年間。最愛の息子が教えてくれたこと、繋いでくれたもの。

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

我が子の死。それは年齢に関係なく早すぎる死と感じ、親はその身を切り裂かれたような気持ちに襲われる。なんといっても子供の死は、親にとって究極的に『間違っている出来事』なのだ。

たとえそれが生まれた瞬間、医師から『命のリミット』を宣告されたとしても。

※この記事は取材を元に構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。

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上田公子さん(仮名)44歳。35歳で結婚して2年後、男の子を出産した。

「私を母親として選び、生まれてきてくれた我が子、洋一。天使のように愛くるしい我が子は、重症心身障がい児として生まれてきました。先生からは生後間もなく、『彼の大脳の状態では、人間的な精神活動や反応は期待できない』と言われ、退院の許可は下りず……産後は一人での退院となりました」

©Getty Images

重症心身障害とは、重度の知的障害および重度の肢体不自由が重複している状態。かつては「重心」と呼ばれていたこともあったが、差別的ニュアンスが強いということから、現在では「重症心身障がい者  (児) 」と呼ばれるように。

医師からの宣告に、ショックのあまり目の前が真っ白になった公子さん。しかし、彼女に立ち止まっている暇はない。その日から息子の待つ病院と自宅を往復する日々が始まった。



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