ジョージ・クレバリーのブラインドフルブローグ
4番目は、7度目の登場となる常連! @michiru2508hさんの投稿から。ジョージ・クレバリー(George Cleverly)のブラインドフルブローグです。
チェコスロバキア出身のニコラス・トゥゼックが創業した伝説のビスポーク靴店「トゥゼック(Tuczek)」に籍をおき、22歳から38年間キャリアを積んだジョージ・クレバリー。
1958年には自身の名を冠したブランドをスタートさせ、"ノミで削り取ったようなつま先"と表現される究極のシェイプなチゼル・トゥで天才の名を欲しいままとしますが、78歳を迎えた1976年に惜しまれつつ引退。その2年後に、ジョン・カネラ(John Carnera)とジョージ・グラスゴー(George Glasgow)を招き、自らの技術を継承することを決意します。
彼が死去した後は、2人の愛弟子が「ジョージ・クレバリー」の看板を託され、1993年にはブランドを再始動。翌1994年にはクロケット&ジョーンズが請け負うプレタポルテ(既成靴)を発表し、ロンドンの工房にて行うビスポークと2軸での体制が完成しました。
そんなジョージ・クレバリーの茶のブラインドフルブローグを見事に磨き上げた@michiru2508hさん。撮影したご自身と、奥行きのある空間までが しっかり映り込んでいます。
メダリオンがないブラインドフルブローグとはいえ、茶靴をここまで輝かせるテクニックは 流石のひと言! そして、ソックスとの組み合わせも素敵です。華があります!
今後も美しく磨かれた靴とキュートなソックスとのコンビネーションで、僕らを楽しませてください。
パラブーツの「シャンボード」
最後は、雨に強いブーツ、グレー以外のニューバランス、茶色ブーツ、サイドゴアブーツ、脱ぎ履きが楽なブーツに続き、6回めの登場となる@neo_pennywiseさんの投稿から。パラブーツ(Paraboot)の「シャンボード(CHAMBORD)」です。
フランス軍指定のオフィシャルシューズにも認定され、ワークシューズやアウトドアシューズを展開し、"メイド イン フランス"と"手縫い"を貫き、今では世界中で高い評価を受けるパラブーツ。
中でも人気を二分するのが、ブランド破産の危機を救った名品「ミカエル(MICHAEL)」と、外羽根のUチップで汎用性が高い永世定番「シャンボード(CHAMBORD)」です。
ちなみに、@neo_pennywiseさんの「シャンボード」は、1998年製の旧タグ。"デカタグ"と呼ばれる90年代前半頃までと、現行タグの間に作られた一足です。
アッパーに使われているヌバック グリンゴ(Nubuck Gringo)と呼ばれるオイルドレザーは、表革に起毛処理を施したヌバックで、オイルもたっぷりと染み込ませてあるので、磨いて輝きを出すのが大変なんですが、美しく仕上がっていますね。
防水スプレーもしているとのことですが、雨の中を歩いた靴とは思えない水の弾きっぷり! これも鏡面磨きの魅力のひとつですね。
鏡面磨きには賛否両論ありますが、先にも記載した通りメイクと同じ考え方を当てはめてみるのが良いかと。TPOに応じて、はっきりさせたり薄化粧を施したり、一辺倒に仕上げないのが魅力にも繋がりますので、それを参考にバランスの取れた鏡面磨きをチャレンジしてみてはいかがでしょう。
それでは、今回はここまで。是非これからも ドレスシューズに限らず、ブーツやスニーカーなどなど、みなさんの愛用靴を「#靴魂」を付けて たくさんポストしてください! 目標は、#腕時計魂に追いつくことです!!
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それでは次回の「あなたの靴、見せてください」もお楽しみに!!
Edit:Ryutaro Yanaka