「そこから1時間以上、お説教。さらには、親戚の名前をすべて書いて覚えろと言い出したんです。尋常じゃないなと思いました。そうこうしているとみかねた夫がやってきて、止めに入ってくれました」。
するとさらに姑は激昂した。
ー私がおばあちゃんから、そうされてきたのをあなたもみてきたでしょう?お母さんの時代はもっともっと厳しかったし、辛いことばかりだったのに耐えたんですよ。それにこれがこの家の慣わしでしょう?嫁の不出来は私、ひいてはお父さんやあなたの評価にも関わるんですよ!!!
「ここで、やっと合点がいきました。嫁いびりも虐待みたいに連鎖するんだなって。付き合っている時代は、年末年始に帰省はしていましたが、夫の実家を訪れるのは3日が明けてからで、こんな状況だなんて知らなかったんです。それにやっぱり、お客さんだったから。姑がサバサバしているなんて、私の読みが甘かったんですね。ドロドロしまくっていたというオチです」。
さらに姑はこうこぼしたという。
「お父さんに怒られるのは私だと。今考えれば、義父のモラハラですよね。今ならハラスメントと言われることも、10年くらい前は当たり前のようにあったんですよ。考えると恐ろしいですね」。
とはいえ、世那さんは正月だけのことと腹をくくり、3年はこの業に耐えたという。
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