「娘が不憫だったんでしょう。この顛末を見て、夫は自分の実家と距離を置く選択をしてくれました。もしあのとき、実家の肩を持っていたら、別れていたかもしれませんね」。
その後、3年は正月に帰省することはなかったと話す世那さん。しかし、姑と舅が店を閉めたことをきっかけに、家族みんなで夫の実家に顔を出すようになったそうだ。
「春休みとか夏休みに行っていました。姑と舅も孫には甘いので、私に対してもさほど高圧的ではなくなりました。正月と違って親戚の来客もありませんしね。私はあれ以来、夫の実家には泊まっていませんけど」。
姑も舅も歳を重ねたこともあり、昨今は親戚が大勢訪れることが減ったらしい。コロナ禍も影響しているのだろう。
私たちは、世那さんは思う。自分がもし姑になったら…と。
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