「これ、女の子に言い換えると何に当たるのかしら。胸の大きさを物でたとえて言ってみろとか、そういうノリですよね。まともな会社なら上司から強く注意されたり減給されたりするレベルだと夫は言っています」
夫は社員数の多い会社に勤めており、外部から招聘した専門家によるコンプライアンス講習を定期的に受けている。そのためすぐにこの件を問題視し、息子に部門の責任者など、誰でもいいから上司にセクハラを訴えるべきだと助言した。
「すると、息子は何度も言ったというんです。惣菜部門の長はスーパーの社員で、30代の男性です。わかるよ、怖いしウザいよなあ、でもパートさんで成り立ってる職場だから、少しのことは適当に笑ってごまかして、と返されたというのだ」
これが女性のバイト社員からの訴えであれば、やはり状況は違ったのではないかと修子さんは考える。
「あとこれも女性に対して聞くのはご法度、というのが常識になってきてますが、彼女はまだいないのか、どういう子がタイプなの、といったことをしつこく聞いてきたパート女性にも息子は手を焼いていました」
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