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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「バイト先のスーパー惣菜部はセクハラの巣…」君のバナナの大きさは?男子バイトの心を折った「逆セクハラのヤバすぎる価値観」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

自衛隊に勤務していた女性が同僚の男性隊員からセクハラ被害に遭っていた事件で、ある幹部がその被害を上司に報告しなかっただけでなく、女性の拒否を聞き入れずに加害男性と無理に面会させていたとの報道があった。女性はその後、受けた被害を許すことができず退職に追い込まれている。

勇気ある告発によって、ようやくセクハラの犯罪性が周知されてきてはいるものの、一連のジャニーズ問題や男性が狙われる性犯罪の増加など、性別を問わず性被害は拡大および顕在化してきている印象だ。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、女性に対するセクハラへの警告はもちろん、男性へのセクハラについてももっと啓発していく必要があると語る。

「セクハラの対象はもちろん性別を限定していません。しかし女性へのセクハラについては広く知られるようになった反面、未だ男性へのセクハラに対する認識は低いと言わざるを得ないでしょう。男性に対して、気軽に性的な発言やプライバシーに関わる軽口を向けてはいないでしょうか。ユーモアのつもりでも、許されない言動はたくさんあります。十分ご注意ください」

今回、男性への性被害について取材を行ったところ、「性被害とまでは言えないのかもしれませんが」と断りを入れつつ話を聞かせてくれたのが個人事業主として物販業を営む道川修子さん(仮名)。伺ったのは修子さんの息子さんに関する話で、内容は十分セクハラに該当し得ると思われるものだった。

修子さんの大学2年生の息子は今年の夏休みの後、職場でのセクハラに不満を募らせ、バイト先だったスーパーを退職した。そこに至った経緯について、「少しでも男性へのセクハラについて考えていただく機会になれば」と教えてくれた。

*職場環境・登場人物などについてはプライバシー保護の観点から編集を加えております。


「息子は大学1年の時、サークルの先輩に紹介されて地元スーパーの惣菜部門にアルバイトとして入社しました。休日はもちろん、平日でも隙間時間に働けて、帰りにお惣菜も貰えるというので、最初は本人も気に入っていたんですね」

修子さんの息子がバイトしていたスーパーは地元では知らない人がいないほど有名で、特にオリジナルの安価な惣菜や弁当が飛ぶように売れる人気店なのだという。

「息子は調理補助をしていました。陳列や補充も頻繁で作業量が多いことに加えて、サークルでスポーツをしているので毎日クタクタになっていましたね」

平日の惣菜部門は人員のほぼ8割が女性パート従業員だったのだそう。多くは修子さんと同世代か、それより下の主婦層だった。

「息子はバイトを始めてから1年以上は、家族に職場の愚痴を言いませんでした。よほど我慢していたのか、今年の春頃からポロポロと不満をこぼし始めるようになったんです。若い男の子はイジっていい、という雰囲気が惣菜部門全体に蔓延していたと。私語を慎むようにというお達しも、事実上無視の職場だったとのことです」

特にセクハラがひどかったオバさんは3名。やたら下ネタを振ってくる50代、「彼女を作った方がいい」とか「彼女はまだできないのか」などの彼女ネタで攻めてくる40代、そしてまた別の独身40代は謎の色仕掛けをくり返してきたのだそう。

「息子はバイトを紹介してもらった先輩から職場でセクハラがあるという話は聞いたこともなかったらしいです。先輩が言わなかったのか、息子がイジりやすいと思われてしまったのかそれはわからないですが、どっちにしても『からかいやすそうなキャラだからセクハラしていい』なんて通用しません」

息子がくり返しセクハラ発言を受けていたにもかかわらず、周囲のその他大勢も決して助け船を出してくれるようなことはなかった。ヘタをすれば、息子がセクハラを受け困惑している様子を見て周りも爆笑、である。

「息子は自衛隊を性被害問題でやめることになってしまった方の裁判のニュースを見て、マジしゃれになんねえ、かわいそう過ぎると言っていましたね。俺でも怖かったし、キモかったもん、と......」

セクハラがひどかった50代の女性パート従業員は、自身にも大学生の娘がいるという。自分の娘が職場で同じような言葉をかけられたらどう思うのか、と修子さんは憤る。

「50代の女性パート従業員が息子に振ってくる下ネタは、それはもう下品なものだったそうです」

修子さんの息子は一体どのような「イジり」と称した「セクハラ」を受けていたのだろうか。後半では、修子さんの息子が惣菜部門の女性パート従業員から受けた数々のセクハラをレポートする。

取材/文 中小林亜紀

▶︎後編に続く


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