今こそ基本中の基本ネイビージャケットが使える！
人気連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第114回目は「ネイビージャケット」。基本中の基本アイテムですが、だからこそアップデートが必要なんです！
ビジネスでもカジュアルでも、ネイビージャケットを一度も着たことがない人などいないのではないでしょうか。いわば永久不滅の基本アイテムです。
「ネイビージャケとはとにかく万能です。スラックスからデニム、はたまたカーゴパンツまで似合ってしまいますから。と聞くと無難なアイテムと取る人もいるかも知れませんが、オシャレの達人ほど結局はネイビージャケットに回帰するんです」
オシャレ初心者が着こなしやすく、それでいて上級者も手放せないネイビージャケット。これこそが永久不滅の基本アイテムである理由です。
「とはいえ、ネイビージャケットならなんでもいいわけじゃないんです。時代に合わせてアップデートされていますからね。昨今のネイビージャケットの特徴は、着心地が快適。やわらかく軽い仕立てになっています。また、素材もカシミアなど上質さにこだわった物が狙い目です」
そんなネイビージャケットがあれば、昨今のトレンドにもマッチ。活躍間違いありません。
「由緒正しきお金持ちの装いを意味するオールドマネースタイルが今注目されていますが、快適なネイビージャケットをあくまで上品に着るのがポイント。かつてネイビージャケットは基本中の基本ゆえにインナーやパンツで個性を出す着こなし方が人気でしたが、今はシンプル&ベーシックでいいんです」
小細工なしでも十分にオシャレに見えるネイビージャケットの本懐を、存分に楽しみましょうってことです。
BOGLIOLI ／ ボリオリ
着心地は軽やかに、質感はリッチに、これぞ旬
ジャケット16万2800円／ボリオリ（アマン）
ポロニット4万6200円／ジョン スメドレー（リーミルズ エージェンシー）、パンツ4万9500円／ブリリア(トヨダトレーディング プレスルーム)、靴14万3000円／ジョンロブ（ジョン ロブ ジャパン）、他私物
副資材を省いたアンコン仕立てのジャケットの名作ドーヴァー。こちらは、ウール61%コットン39% のジャージ生地を使うことで、軽さと上質さを両立します。
「コーディネートは極々シンプルに。そこにイージースラックスやソフトスリッポンを合わせて、リラックスした雰囲気を出すのがイマドキです」
干場編集長のアドバイス①「ニットポロ」
シャツじゃなくニットポロで肩の力を抜く
パンツのみならず、インナーの選択肢が多いのもネイビージャケットの魅力。
「今回はオールドマネースタイルを意識して、シンプルな無地のニットポロをチョイス。上品でありながらコンフォートという、同スタイルをまさに象徴するアイテムです」
干場編集長のアドバイス②「時計」
アクセントを効かせつつ、あくまで控えめに
ラグジュアリーであることをひけらかさないのがオールドマネースタイル。控えめながら華やかさのある、ジュビリーブレスのロレックスをチョイス。
「ダークネイビーのジャケットに、キラリと光るシルバーの輝きが映えます。それでも華美になり過ぎないのがポイントです」
干場編集長のアドバイス③「シューズ」
ジャケットに合わせて足元も軽やかに
コンフォートというキーワードは、シューズにおいてもトレンド。
「ソフトスエードをアンライニング仕立てにしたスリッポンは、注目のシューズ。やわらかな仕立てのネイビージャケットと相まって、品良くも快適に」
Brunello Cucinelli ／ ブルネロクチネリ
お堅い印象のダブルもイマドキはソフト
70万7300円／ブルネロ クチネリ（ブルネロ クチネリ ジャパン）
ウールのダイアゴナルツイル生地を採用したこちらのダブル。一見するとクラシカルですが、精悍としていながらも肩パッドのないソロメオショルダー然り、着心地はソフトです。さらに、フロントの合わせも浅いワン アンド ハーフとあって、コンテンポラリーな雰囲気を楽しませてくれます。
Belvest ／ ベルヴェスト
こんな1着があるとコーデに迷いません
38万2800円／ベルヴェスト（八木通商）
肩パッドや芯地を使わず、やわらかく仕立てられたコチラ。ふわりとエアリーなカシミアの風合いも、その軽さとやわらかさを引き立てます。とはいえ、肩周りや胸周りの立体感は保たれているのが、ここならでは。オンでもオフでも活躍する、まさに万能ジャケットです。
Sartorio ／ サルトリオ
軽くてやわらか、それでいてリッチな素材とは？
28万7100円／サルトリオ（ストラスブルゴ カスタマーセンター）
段返り3つボタンタイプのこちらは、素材にカシミアを採用。軽さとやわらかさについては、言うまでもありません。快適な着心地においては、ハンドとマシンを駆使した縫製もひと役買っています。ややゆとりのあるシルエットも、その後押しをします。
TAGLIATORE ／ タリアトーレ
仕立てはアンコンでも、シャープな着姿は変わらず
12万4300円／タリアトーレ（トレメッツォ）
スーパー110sという上質なウールを使用したモンテカルロ。ここならではの立体的なパターンが、アンコン仕立てでもセクシーな着姿を演出してくれます。シンプルなダークネイビーですが、ホップサック織りとあって風合いの表情がとても豊かです。
Finjack ／ フィンジャック
ネイビージャケットの買い直し候補の筆頭
8万8000円／フィンジャック（スピラーレ）
上質なウールを採用した2つボタン。これぞまさに、持っておいて損のない1着と言えるでしょう。やや光沢感のある生地は、ベーシックにしてクラス感あり。ラペル幅、ゴージの高さも、着こなしを選びません。それでいてこの価格なら、お手頃と言えます。
Photo：Naoto Otsubo
Styling：Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up：Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text：Masafumi Yasuoka
Direction：Yoshimasa Hoshiba
【問い合わせ】
アマン 03-6805-0527
ブルネロ クチネリ ジャパン 03-5276-8300
八木通商 03-6809-1718
ストラスブルゴ カスタマーセンター 0120-383-563
トレメッツォ 03-5464-1158
スピラーレ 03-5468-8548
リーミルズ エージェンシー 03-5784-1238
トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567
ジョン ロブ ジャパン 03-6267-6010
