佐藤このみさん(仮名・38歳)は不妊治療の末にできた娘と夫と新築の建売に暮らしている。【前編】ではその暮らしぶりをリポートした。夢にまで見た暮らしを満喫していたこのみさんだったが、ある日、届いているはずの置き配の荷物がどこにもないことに気がつく。一体荷物はどこに行ってしまったのか?後編ではその真相についてリポートしていきたい。
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「アマゾンは置き配したら、その写真を送ってくれるんですがそれはあまり聞いたことのない運送会社だったんです。配達済みになってはいるものの商品はどこにもありません。いつもなら玄関先にあるんですが、ないから車庫や家の脇などとにかく探しに探しました」。
しかし荷物は見当たらず、運送会社に電話をしたという。
「問い合わせをしたんですが、なかなか折り返しがなくてヤキモキしました。1時間後くらいかな?間違えてお隣の家の宅配ボックスに入れてしまったと連絡がきたのは…」。
好みさんは運送会社が間違えて届けた相手に連絡をして、荷物をピックアップした後、再度届けると言われたと話す。
「こんなことあるんですね。でもわざわざもう一度きてもらうのも忍びないし、連絡だけ入れてもらって、取りに行きました。そうしたら、隣の奥さんが変なことを言うんです。なんでもうちの荷物がたまに混じっているって。だからよく旦那さんにお渡しするんですよって」。
実はこのみさんの家は、もともと4軒で1軒の家だったことから、隣近所と住所が同じ。その上、お隣の家とは佐藤と苗字が同じため、荷物の間違いが多いらしいのだ。
「私の荷物が間違われることはほとんどありません。いつも間違えられているのは夫の方。なんだかモヤっとしました。何か変だなと思ったんです」。
このみさんは、帰宅した夫にそれとなく話を聞いてみることにした。