ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 女たちの事件簿

上の住人がうるさすぎて眠れない! マンションの騒音に悩まされたサラリーマンが取った「意外すぎる復讐方法」

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録
不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

親ガチャ、配属ガチャ、上司ガチャ……。自分の意志では選べないものごとはいくつもある。何が出てくるかわからないガチャガチャに例えた「○○ガチャ」という言葉がある。

今回は「隣人ガチャ」に失敗した男性の話を聞いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

仕事の都合で愛知県名古屋市から同県内の地方都市に引っ越したA(39)さんは、憔悴しきった様子で現れた。引っ越し先で「悪夢」にうなされ、心身のバランスを崩しているのだ。新居は家賃6万5千円の賃貸マンションで最寄り駅からも近い。築20年ほどで新しくはないが、それほど劣化も進んでいない。

「最初は、いい物件だと思ったんです。転勤は初めてだったので、ウキウキしていたし、もっと仕事を頑張ろうと張り切っていたのですが...」

まさかこの後の地獄のような騒音問題と「隣人ガチャ」に悩まされるとは思っていなかった。一階上の302号室の住人「山本」が、連日、地獄のような騒音と振動を天井から降らせてくるのだ。

天井の照明が揺れ、埃が落ちてくるほどの震えと共に、「ドンドン」「ガタガタ」「ボンボン」と野球のボールか何かで床を叩きつけるような音。そして大音量の音楽。上階からの騒音はどんどんエスカレートし、夜な夜な鳴りやむことがない。

©Getty Images

騒音の主である「山本」は男性で、どうやら一人暮らし。外見は強面という感じではなく、冴えない中年といった感じだ。40代だろうか、いつもスウェットの上下で、コンビニのビニール袋からストロング系のアルコールをのぞかせている。

「どうやって生計を立てているのかはわかりませんが、同じ年ぐらいなのにいい身分ですよね。エレベーターで一緒になると、いつも独り言をブツブツ呟いているので、精神疾患かと疑ったこともあるのですが、そうかといって、そこまで重症という感じもさせず、『ボーダーな人物』だと思いました」

その場で、山本に「騒音についてやめてほしい」と言おうと思ったのだが、昨今は近隣住人との騒音問題によってトラブルとなったニュースも多く、そのことがAさんを躊躇わせていた。

しかし、引っ越しをしてから約1か月が経過したある晩、残業続きの毎日の果て、疲れてベッドに潜り込んだ直後に、直上から「ドン」という反撥音がして、堪忍袋の尾が切れた。翌日、管理人が出社するのを待って、騒音被害について報告した。

「302号室が毎日騒音を出して困っているので、注意してくれませんか? と言ったら、『山本さんね、以前にも注意したことがあったけど聞かないんだよね』と、申し訳なさそうに返されました。不動産屋にも連絡をしたのですが、私が依頼していた業者とは違う会社が山本を紹介したそうで、会社を通して苦情を述べるに留まってしまったんです」

管理人が言うには、前にAさんが住んでいた部屋の住民も、山本の騒音が理由で引っ越しをしたそうだ。その話を聞いて、Aさんは不動産屋にも憤りと不信を感じたという。

「そんな問題住人がいるなら、入居する前に告げるべきでしょう。不動産屋は頼れないので、もう自分が直接言うしかないと決意しました。マンションは3階建てで、山本は最上階の角部屋です。直下は私しかいませんが、あの音は隣には絶対に響いているハズです。元々正義感が薄い方ではないので、マンション住民全体のためにも、あいつの迷惑行為を止めなければならないと」

もちろん、「何か危害を加えられたらどうしよう」という怖さはあった。下手に出て舐められるのは嫌だ。悩んだAさんは、あまり下手には出ず、敬語で言うべきことを冷静に、簡潔に伝えようと、「伝達事項」をあらかじめ紙に書いて推敲する慎重さと決意をもって「その日」に臨んだ。

その日の、21時ごろ、いつものように3階の山本の部屋から「ドタン」「ボンボン」という騒音が響き始めた。一体、山本は部屋で何をしているのだろうか?

「ピンポーン」

意を決して山本宅のインターホンを鳴らすと、一瞬騒音が止まって、ドアに近づいてくる足音が聞こえた。

ドアを開くと、向こうはこちらの顔に見覚えがある様子で、「何だ?こんな夜中に」と言った。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏が言う。

「一昔前にニュースでも取り上げられた『引っ越しおばさん』の例をあげるまでもなく、騒音問題はとてつもないストレスを住人に及ぼします。不眠や精神障害など、心身にケアが必要なほどのダメージを与えることもある。当事者同士の話し合いで解決することはなかなか難しく、弁護士を通したり、行政に介入してもうことも選択肢ですが、一般の人にはなかなかハードルが高い。重要なことは、絶対に騒音を録音しておくこと。のちのち証拠として使えます」

☆怒りを抑えて、「あなたの騒音にいつも悩まされています。音に気をつけてもらえますか?」とAさんが言うと、山本は予想もしない行動に出た。そのとき、Aさんの心によぎったのは「目には目を」という言葉だったと言う。次回ではさらに詳しく騒音問題の顛末をレポートする☆



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5