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LIFESTYLE 女たちの事件簿

「ジャニーズNGリストはバレるべくしてバレた…」ミスを取り繕ろう人たちが見失っている「重大な真実」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

ジャニーズ事務所の会見で用いられたとされたとされる「NGリスト」をめぐって内部調査の文書が発表された。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。

「会見を運営したコンサルタント会社が勝手に作成したという内容でしたが、なんとも歯切れが悪い。一般的に考えれば、クライアントを抜きにしてコンサルタント会社が勝手に行うようなことではありません。このようにより疑念が生まれてしまうようなコメントはしないほうがよかったのでは?と思ってしまうほどです」。

まるでベクトルは異なるが、以前ジャニー喜多川氏を擁護したことを撤回して謝罪した人物がいる。

「デヴィ夫人ですね。お前も知っていたんじゃないか?とか、状況が悪くなってきたからでは?という声もあるようですが、だとしてもきちんと撤回して、謝罪するということ自体は間違ったことではありません。少なくともジャニーズのコメントよりは的を得ていると言えるでしょう」。

確かに。問題が起こってしまったとき、人は取り繕おうとすることがある。しかし、取り繕うという行為は、本人はうまくやったと思っていても、他人からは不自然に感じられることも多い。今回は、こんなふうに嘘を取り繕おうとした結果、痛い目を見たある男のリポートをお届けしていきたい。

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©︎GettyImages

佐藤このみさん(仮名・38歳)は、結婚8年目。不妊治療の末、この春やっと娘をこの手に抱いた。

「本当に嬉しかったです。奇跡としか言いようがありません。長く辛い不妊治療でしたが、やっぱりやってよかったなと思っています。夫も、親兄弟もみんな喜んでくれて、みんなでの子育てが楽しくて仕方がありません」。

このみさんは、5人兄弟の末っ子として生まれたこともあり、どうしても子どもが欲しかった。さらに言えば、1人ではなく、3人以上産むのが望みだったという。

「自然に妊娠するものだとばかり思っていました。だからできなかったときは、落胆がすごく大きかったです。夫とは不妊治療を重ねる上で、かなり激しい喧嘩もしました。途中別居状態に陥ったこともあります。夫からは子どもなしでもいいんじゃない?と何度も提案されましたが、私は諦めきれませんでした。粘って、粘って、そしてついに手にした赤ちゃんなんです」。

このみさんは、妊娠期もとにかく慎重に暮らしたと話す。

「私たち夫婦の共通の趣味は、海外旅行なんです。去年はコロナも明け、ついに海外旅行のチャンス到来!でしたが、私の妊娠もあり、プランはすべてキャンセル。夫には1人で行ってきてもいいよと言いましたが、私は行く気には到底、なれませんでした。ちなみに国内旅行も控えましたね。どんな病気になるかもわからないし、初めての妊娠で不安がいっぱいだったんです」。

夫も海外旅行は諦めたらしい。

「それでも安定期に入ってからは、隣の県までちょっとした遠出はしましたよ。夫がどうしてもというので。まぁ、子どもが生まれた今になればそこまで気にすることじゃなかったかなと思いますが、当時は心配の方が勝ってしまっていて…」。

この調子でこのみさんは、こどもにもとにかく最善を尽くして子育てをしていると話す。

「子どもが生まれるタイミングで、1軒屋に引っ越しました。ずっとお金は貯めていたんですが、なんだか踏ん切りがつかなかったんです。子どもと一緒に1軒屋に住むというのが理想だったから。隣近所も同じ建売で、私たちより少し若い夫婦と子供というセットが多いですね。初めのうちは、若いお母さんとお父さんが羨ましいという気持ちもありましたが、今はあまりに気になりません」。

こうして幸せに暮らしていたはずのこのみさんに事件が起こったのは、この夏のことだ。

「今年の夏はとにかく暑かったでしょう?生後間もない娘を連れては家から出ることもできないので、とにかく生活に必要なものはほとんど、宅配で済ませていました。生協からアマゾン、楽天市場、それからUberも駆使していかに外に出ないか、という感じでやっていたんです」。

確かに今年の夏は乳飲児には過酷だったかもしれない。同じように家に篭りきりだったというご家庭も少なくないだろう。

「今は便利になりましたよね。なんでもワンクリックで届くんだから。それにコロナ禍を経て、置き配が主流になったでしょう?それが本当にありがたくて。小さな娘がいるから、ピンポンが鳴ってもすぐに玄関先まで出れないなんてこともしばしばで…。基本すべて、置き配にしています」。

平塚氏はこう話す。

「宅配ボックスシェアを多く手がける老舗の製造メーカー株式会社ナスタの調べによると置き配を利用したことがある人は、6割りを超えているそう。置いてもらう場所は玄関先が最も多いという結果でした。一方で過半数以上の人が、置き配サービスに不安を覚えていることもわかりました」。

昨今のマンションであれば、宅配ボックスがついているところも多くなっていることであろう。しかし、戸建てとなるとそうは行かない。普及率はまだまだ低い。

何から何まで宅配を活用していたこのみさんだったが、ある日、置き配達済になっている荷物が見当たらないという事件が起こる。【後編】では、置き配トラブルのリアルと本当の理由についてさらに詳しく深掘りしていく。

取材・文/悠木 律



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