スエード、とくにブラウンは秋らしい雰囲気ありませんか?
30℃超えの暑い日は続きますが、朝晩は涼しい風が吹き、ほんのりと秋の様相。さらに天気予報では台風襲来と、いやな秋らしさも漂ってきました。
こんな風に ほんの少しでも秋の気配を感じ始められると、足元に取り入れたくなるのはスエード。ということで、第144弾では スエードの靴をピックアップしたいと思います。
スエードは、ナチュラルな素材感があって、しっとりとした温もりがあります。粗野で野性味を感じさせながらも、チャーミングかつ上品、足元をエレガントに飾ってくれるのです。
スエードは、表側の革とは異なり、子牛や豚、または羊や山羊など動物の皮革の裏面をサンドペーパーなどでバフ研磨(ヤスリがけ)などして、細かく起毛させたもの。毛足が短く、柔らかいものほど上質であるとされています。
似たような革でヌバックがありますが、Nubuckと表記され、Nu=New、新しい、Buck=雄鹿が語源。本来は鹿の表側の革を起毛加工したものですが、現在は牛や羊などの表側の革を起毛加工したもの全般をヌバックと呼んでいます。
ちなみに、バックスキンは Buckskinと表記され、Buck=雄鹿、Skin=皮革が語源です。
ヨーロッパではスエード靴は「レインシューズ」として親しまれ、雨の日にも履く素材。起毛させた毛によって、革表面までの距離ができ、革の内部まで水が浸透しにくいのです。となると、秋の長雨や、"野分"と呼ばれる秋に風物詩、台風の影響で降る雨にも強いってわけです。
カジュアルなイメージが強く、かつてビジネスシーンでは敬遠されてきましたが、ビジネススタイルがカジュアル化している今だからこそ挑戦して頂きたい。
では話をクルリンパと戻して、スエードの靴の投稿5選をご紹介していきます。
オールデンのギルバートフットウェア別注「99780」
まずは、日本を代表する靴メーカー、素足で履きたい靴、カラー靴、冬に備えたブーツ、雪でも安心して履ける靴、ニューバランスの回に登場頂いた@_maaasaaa_さん、あらため@bum_a_smokeさんの投稿から。オールデン(ALDEN)のJ.ギルバートフットウェア(J.Gilbert Footwear)別注の「99780」です。

19世紀末にイギリスで誕生し、スポーツシューズとしてアメリカで広まったと言われるのが、サドルシューズ。
甲部分にサドル(馬の鞍)状の切り替えがあり、2色のコンビで作られるデザインが有名です。
オールデンのサドルシューズは、さまざまなショップが いろいろなアイデアを出し、素材やカラーを変えて別注していますが、@bum_a_smokeさんの「99780」は、秋の装いにもピッタリとハマりそうな、なんとも渋いコンビカラーが目を引く、J.ギルバートフットウェアの別注。
細身で、セミスクエアトゥなので、プラザラストでしょうか?
まだまだフレッシュな雰囲気ですが、履き込んでは手入れを繰り返したら良い味が出そうですね。