もう1台はMAZDA3のセダンです。端正なデザインがじつに上質。目利きのセダンとして大人の方にオススメします。同車にはスポーティで精悍な5ドアのファストバックもあり、マツダ的には推しなのですが、個人的にはスーパー耐久参戦車両のような迫力ボディのレーシーなスポーツグレードを設定した方がこのキャラクターが生きると考えています。
MAZDA3セダンの魅力はデザインにプラスして、そのボディサイズにあります。同社セダンのフラッグシップはいうまでもなくMAZDA6ですがスリーサイズを比較すると、MAZDA6:4865×1840×1450mmに対し、MAZDA3:4660×1795×1445mmとなります。“小さくはないが大きくもない”という絶妙なサイズ感が絶妙なのです。ちなみのホイールベースは前者2830mm、後者2725mm。
パワートレーンはレギュラー仕様の2L直4ガソリン・マイルドハイブリッド車と、1.8L直4ディーゼルターボの2機種です。駆動方式は2WDの前輪駆動のみ設定します。ファストバックには4WDもありますが、車重が軽い分(大人1名程度)セダンは軽快そのもの。
トランスミッションはどちらのパワートレーンを選んで6速ATですが、燃費狙いの多段化ATより耐久性はあると思いますし価格的メリットもあります。運転支援装備は言うに及ばず、最上位グレードには高級車のようにステアリングヒーター、パワーシート、後席シートヒーターが標準装備で税込み283万300円。プチ贅沢な気分が味わえるバリューな上質セダンなのです。
1ヶ月程度の工場出荷ならパンデミック前となんら変わらない納期が実現しそうな今回の2台。意外なダークホースだと思いませんか?
Text:Seiichi Norishige
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