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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】ほぼゴミのような寄付品、他所から来る転売ヤー……。伝統の"バザー"がPTAで廃止になったワケ。

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「そんなこんなで大量に集まった物品PTA役員とボランティアのバザー係さんで分別し、値段を決め、値付け作業をします」

物品がたくさん集まれば集まるほど来場者は喜ぶのだが、準備する側の負担は想像以上だ。担当者は体育館の床に座り込んで商品に延々と値段をつけ、それが終わるとずらりと並べた長机に陳列していく。

「とにかくへとへとになるらしいんです。役員の中には普段は土日仕事っていう方もいて、そういう人は会社のお休みを取って無休の労働に来ているわけですよね。私が役員をやった昨年度の会長は土曜日仕事がある方で、行事や会議のたびに休みを取ったと言っていました」

バザー前日と当日の2日間は、朝から晩まで準備・販売・片付けという重労働を、限られた人数でこなす。終わったら精も根も尽き果て、翌日はまた朝から仕事だ。

そこまで話を聞いた利恵子さんは、バザー復活に反対する意思を固めていたという。

「売れ残った物や商品にならないものはリサイクルショップに売りに行ったり捨てに行ったりしてきたそうですよ。一体何やってるんでしょうね」

問題はそれだけではない。

「コロナになる数年前から、転売目的で地域外からやってくる”バザー荒らし”が来ているという情報があったんです」



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