【後編】ほぼゴミのような寄付品、他所から来る転売ヤー……。伝統の"バザー"がPTAで廃止になったワケ。

そもそも大問題なのが、バザーをやる目的だ、と利恵子さんは言う。

「学校側の話で明らかになったのですが、バザーの売上は、これまでずっと学校で使う備品の購入にあてられてきたそうなんです」

それを聞いたPTA会長が「それが正しいかどうか調べてみる」と言い出し、リサーチした結果を報告すると、場はざわついた。

「公立小学校の場合、学校の備品代は学校の設置者、つまりうちの小学校なら市が支払うべきで、PTAのお金から出しちゃいけないらしいんです」

学校側は「知らなかったわけではないですが、”寄付”というとらえ方をしてきました」と呟くだけで、一気にトーンダウンしたという。その教員は、かつて在籍したどの小学校でも同じような寄付があったと語った。

「結局、これが決定打になって、急転直下、バザーが廃止になったんです」