2007年オープン以来、レズ風俗の草分けとして人気を博している「レズ風俗レズっ娘クラブ」。
発売から半年で8刷22万部の大ヒットとなった永田カビのコミックエッセイ『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』で紹介されたことで一躍有名となり、現在は大阪ミナミに二店舗、東京歌舞伎町に二店舗の合計四店舗で展開中だ。
数多くの女性用風俗店、通称女風がある中で、“レズ風俗”というある意味でニッチなカテゴリが、なぜ女性たちに受け入れられたのか。
今回は「レズ風俗レズっ娘グループ」代表であり、『すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない。』(WAVE出版)の著書も持つ御坊氏に、レズ風俗の現状について聞いた。
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「以前行った、うちのお店の新規のお客様を対象にしたアンケートによると、バイセクシュアルと答えた方がいちばん多くて55%。次いで『わからない、もしくはクエスチョニング』と回答された方が30%でした。『レズビアン』10%、『ストレート(異性愛者)』5%と続きますが、うちの店を利用したことで、レズビアンだったって気が付く人もいるし、バイセクシャルでした、という人もいる。
常連のお客様も女性とのプレイは楽しみたいと思っているけど、異性愛者ですっていう人もいます。その辺はもうグラデーションというか多様性ですね」
レズ風俗だからといって、ユーザーは必ずしも生粋のレズビアンというわけではない。が、「レズ風俗レズっ娘クラブ」のレズプレイ料金は60分1万6000円から。
男性のセラピストが施術してくれる女風の場合はおおよそ120分2万円が相場なので、正直なところ割高だ。
そこを補っても女性たちを惹きつけるレズ風俗の魅力とは、いったいなんなのだろうか。
「性のことで、これまでやってきたことを越えてみたいって願望があって、そこを越えられるんじゃないかっていう希望が女性同士のセックスにあるんだと思います。
相手が異性じゃなくてもいいんじゃないかって考えた時に、レズ風俗なら手軽に安全に試せるっていうことですかね」
レズ風俗ならではの、人気の出るキャストの特徴は?そしてどんなプレイが体験できるのか?後編に続きます。
Text:大泉りか
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