「でも、家には入れてもらえませんでした。インターホン越しに、『どうやって責任を取ってくれるのですか？ みんな、先生が辞めた方がいいって思っているから、早く辞めればいいじゃないですか。子どもや保護者の気持ちがわからない教員なんて必要ないです。』とても強い口調で私にそう言っていましたけど、遠くで『誰か来てんのー？』ってAさんの娘の声が聞こえたら打って変わった口調で『ごめんね、うるさくって。誰も来ていないわよ。どうしたの？ どこか出かけるの？ 何か食べる？』って聞いていました。それに対してAさんの娘は、『うるさいなー、ほっといてよ。食べねーし。出かけるとしても私の勝手でしょ。』って答えたのに、Aさんは『そうなの。』としか言いませんでした。この人は本当に、娘には何も言えないのか…そう思っていたら小声で、『早く帰って下さい。』って言われました」
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