食欲、性欲、睡眠欲。これらは生きていく上で欠かすことのできない三大欲求と呼ばれています。欲求の大きさは人によって異なりますが、もしかしたら「欲」の正体自体が世代によって変わりつつあるのかも....。そんなことを思わせる調査結果を発表したのは「株式会社TENGA」。
今回の調査の特徴は、Z世代の性事情を明らかにしたことです。ここで言うZ世代とは、「10代後半から20代中盤の若者たち」を指す言葉です。TENGAが全国の男性2000人を対象に行った性生活・性意識の調査結果によると「Z世代の6人に1人が自慰行為を行ったことがない」そうです。さらに約半数は「セックスの経験がない」というのです。
Q.マスターベーションの経験について、実に17.3%のZ世代男性が「経験がない」と答えました。
また、セックスの経験についてでは、47.3パーセントのZ世代男性が「経験がない」と答えています。
10代後半から20代といえば、“そのこと”で頭がいっぱいでもおかしくはありません。身に覚えのある人も多いのではないでしょうか。しかし、Z世代にとってはそんなこともないらしいのです。聖隷浜松病院リプロダクションセンターセンター長・今井伸先生によると、そもそも潜在的に性欲があまりなく性行為に消極的である男性はどの世代であっても10〜20%はいるといいます。
「男は自慰行為をするもの、という無言の当たり前に負けて、やりたくもないのにやっていた人たちが一定数はいると思います。今も昔も」。
とはいえ、18〜26歳時点で自慰行為を行ったことがない割合がミレニアム世代で9人に1人、さらにその上の世代では17人に1人ということを考えるとZ世代のそれは多いように感じられます。「低年齢からスマホを使うようになったことが大きく影響しているのでは?」と今井先生は語ります。
☆自慰行為の印象について、「時間を無駄にしている感じ」と答えるZ世代は、性もタイパ重視なのか。一方のバブル世代は「セックスの廉価版」と答え....次回のレポートでは、Z世代を取り巻く性の環境についてより詳しく解説します☆
画像出典)月刊TENGA