最後に、女将が推し活について取材を続けた中で、一番危険だなと思ったのは、「推し活からガチ恋に発展してしまった」という事例です。
「旦那が推し活していて、アイドルと言っても、メジャーではない地下アイドルには警戒します。投資した金額によっては、かなり距離を縮められるので不安です」 というご意見や、 「『同じ会社のAさん！ 韓流アイドルの〇〇に似てるから好きかも！』と妻が言い出した」と、推し活の延長でリアルに恋愛や不倫に発展してしまったというタレコミもありました（涙）。
先ほど、ホストにハマる人ということで「ホス狂い」という言葉を出しましたが、稀に推していたホストがいたとしても、女の子が闇堕ちしてホストが刺される事件などもありますよね。
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「推し活」と「ホス狂い」の大きな差は、「自分がこれだけ費やしたから、相手は今度は〜してくれるだろう」という見返りを求めてしまうところで、「課金すれば会えてしまう距離感の近さ」が危険なポイントかなと思います。
そういう意味では、リアルに会えて、どうにかなりそうな距離にいる人間にガチ恋されるより、二次元のアニメキャラに沼っていただく方がパートナーも安心し、健全かもしれません。
女将的には、推し活は二次元最強説としておきましょう（笑）。
さて、色々好き勝手に申し上げましたが、推し活を「異性に熱を上げてる」と見るか、「趣味の一種」として見るかで、お気持ちが少し楽になるかもしれませんね。
奥様にとって推し活が大事な息抜きであり、生き甲斐であるのであれば、そっとしてあげた方が家庭も円満かもしれません。
それが、趣味の域から一線越えてきて、妙な壺とか買い出したら、ちょっと要注意ですね。
なんて、色々と言葉を並べてみましたが、今に奥様の熱が冷めるかもしれませんし（笑）。
柔術女将ごときの呟きですが、何かのご参考になりますと幸いです。失礼いたします。
【プロフィール】
大学卒業後、北新地にある老舗ジャズクラブ「jazz&bar96」で修行をし上京。会社勤めと音楽活動を軸に、自己の恋愛遍歴を活かしたユニークな執筆活動をおこなう。講談社FORZA STYLE『悪用禁止！ 媚薬JAZZの聴かせ方』、『大人の純喫茶ぺぺ』を連載。著書『恋に聴くJAZZ』（2018）を出版。現在は、柔術道場「CARPE DIEM BJJ 芦屋」の女将として日々奮闘中。
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