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『史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記1980-1989』のプロローグを読む

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次回から連載コラムをスタートする「てれびのスキマ」こと戸部田 誠さんの新著。その導入部分をご紹介!

『アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ)の『第13回』に出場した若者たちのクイズに賭けた青春を追ったノンフィクションが、『第13回』王者・長戸勇人さんが監修し、「てれびのスキマ」こと戸部田誠さんが上梓した『史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記1980-1989』(双葉社)。

本書に付録的に封入されている、大串ゆうじさんによるA3サイズのポスター

そのプロローグを抜粋して公開。これを読んだら、きっと続きが読みたくなるはずです!

【プロローグ】 ボルティモアの戦い

広大な草原に4人の若者たちが奇妙な帽子を被って座っている。
その背後には巨大な星条旗がはためいている。
彼らは、太陽の眩しさに目を細めていた。
アメリカ。そこは自由の地。勇者の故郷。戦いの果てに生き残ったのはわずか4人。たどり着いたのはメリーランド州・ボルティモア。アメリカ東海岸の都市・ワシントンから車で1時間ほどの場所にある街だ。そこにはフォートマクヘンリーの砦と呼ばれる星型の要塞がある。1814年9月、2日間にわたりイギリス軍の総攻撃を受けた。第二次英米戦争下でのいわゆる「ボルティモアの戦い」だ。イギリス海軍の25時間にも及ぶ執拗な砲撃を浴び続けながらもアメリカ軍は不屈の心で耐え抜きイギリス軍を撤退させた。この時もアメリカ兵たちの頭上には常に星条旗がはためいていた。
その光景を見て感銘を受けた弁護士のフランシス・スコット・キーが書いた詩が「星の煌く旗」である。1931年、この詩を乗せた「星条旗」がアメリカ合衆国国歌として採用された。つまりボルティモアはアメリカ国歌生誕の地であり、いうなれば、アメリカの精神発祥の地といえるのだ。

見よ 朝のうすあかりと たそがれゆくみ空に浮かぶ
我らが旗 星条旗を 弾丸ふる戦の庭に
頭上高くひるがえる 堂々たる星条旗よ



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