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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine

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クラシックをベースにしながら、モダンな味付けで汎用性を高く

コロナ禍での長い自粛生活もやっと落ち着き、会食や国内出張などで外出する機会が増えてきました。これまでお洒落して出かけることが極端に少なかったせいもあり、ここ最近、僕のなかのドレスアップ熱が爆発中です。だって、おこもり生活も丸2年以上ですよ……。

とはいえ、その間に仕事のスタイルが変わり、ファッションに対する世の中のマインドが変わってしまったのも事実。そこで、そんな複雑ないまの気分を投影したモダンなスーツをつくってみました。

アイテム
スーツ/I.D, by DOT•TAILOR
シャツ/ARCODIO
ネクタイ/ARCODIO
キャディバッグ/K-3B ZERO
サングラス/FIXER
時計/EBERHARD
靴/WH

コロナ禍になってセットアップ需要が増えているそうです。スーツほどかしこまらずに着られて、ある程度の自由度があるのにきちんと見えて、なおかつコーディネイトに悩まずに済む。人気の理由は、概ねそんなところでしょうか。ただ僕的にはセットアップスーツというと、ひと昔前に流行った短丈のジャケットにスリムパンツのイメージが強いせいか、どこか中途半端な印象がありまして……。

とはいえ、ド直球のクラシックだといまのファッションと合わせにくいし、最先端のモードみたいな尖ったデザインだと着る人を限定してしまいます。ベースはあくまでもクラシック。そこにモダンな味付けをしていったほうが気負わず着られて、着回しもしやすい気がするんですよね。以前、ヘビロテで着ていたニール・バレットのセットアップがまさにそんな感じだったのですが、今回の干場仕様のスーツでは、もう少し細部を僕好みに寄せています。

テーマは、クラシックとモードの“HYBRID”。生産は、国内屈指といわれる仕立て技術をもった岩手にある縫製工場が担当し、既製服でありながらオーダーメイドのような趣があるのが特徴です。ジャケットはナローラペルにしてモダンな顔つきに、パンツは2インプリーツのベルトレス&サイドアジャスターのクラシックなディテールを備えつつ、両サイドのポケット口にシルバー色のジッパーを大胆にあしらいスポーティな印象に仕上げました。

ほかにも、ジャケットにコインポケットを付けたり、内ポケットにはすベてファスナーを装着するなど、クラシックとモダンな要素が混在。ジャケットは副資材を極力省いた軽い仕立てにこだわっています。

こういうブラックスーツを着るときの注意点は、冠婚葬祭の格好に見えないように差異化のポイントをつくること。例えば、白シャツは小襟に、ネクタイは黒でも大剣幅5.5㎝のウール製のものを選んで、素足にスリッポンを合わせれば、明らかに雰囲気が違いますよね。また、パンツのポケットに手を入れた瞬間に現れるジッパーも、モダンな印象を醸し出すアクセントになっています。

このスーツでは、スーツとセットアップのいいとこ取りを目指したのですが、まずスーツのビシッとキマった感じは絶対に必要で、あとはジャケット、パンツのそれぞれを別に着ても成立する単品としての完成度を追求しました。ジャケットを脱いでも、パンツにデザイン的な要素が多いので、合わせるアイテムによってドレスとカジュアル、両方イケると思いますよ。



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