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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

クロノグラフに革命! フィアット元会長アニェッリも愛したEBERHARDの時計

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

稀代のファッショニスタも愛した時計メゾン

1887年にスイスの高級時計のラ・ショー・ド・フォンで設立され、いまだ家族経営を貫く老舗時計メゾンの「EBERHARD(エベラール)」がついに本格上陸しました。EBERHARDは、イタリア海軍将校のオフィシャルウォッチであり、エグゼクティブたちにファンが多いことでも知られています。フィアット元会長のジャンニ・アニェッリさんもそのひとり。そんなわけで、以前から日本でも買えるようになってほしい、と恋焦がれていた存在だったんです。

アニェッリさんはイタリアきっての実業家であり、遊びの達人。そしてイタリアを代表する洒落者として知られ、2003年に81歳で亡くなったいまも強い影響力をもっています。特にファッション界での人気は凄まじく、最高級の生地で仕立てたビスポークスーツを、あえて“ハズす”ことで独特の洒脱な雰囲気を演出する着こなしは、従来のエレガンスの常識を塗り替えたほど衝撃的でした。

なかでも有名なのが、シャツのカフスの上から時計をつけるスタイル。アニェッリさん自身、金属アレルギーのせいと語っていたようですが、EBERHARDの時計が彼の袖口を飾ることも多かったようです。

そんなEBERHARDにおいて、近年の大躍進のきっかけになったのが「CHRONO 4(クロノ4)」です。2001年に発表されたこのモデルは、それまでの標準であった12、3、9時に配置されたふたつ、または3つで構成されていたクロノグラフカウンターの読み取りを、より自然に、かつ論理的にできないかというアイデアから出発し、数年かけて4つのカウンターを整列させることのできるモジュールをベースムーブメントに載せることに成功。時計史上、最初で唯一のクロノグラフとして時間の読み取りに革命を起こしました。

2021年はCHRONO 4誕生20周年。さらにメゾン創立134周年ということもあり、特別モデルも登場する予定ですが、僕が狙っているのはレギュラーで展開されているステンレス・スティールケースの「REF: 31041.3N」。本来はブレスレットもステンレス・スティールなのですが、オプションでクロコダイルストラップが用意されているので、そっちを選ぼうか検討中です。

丸型の黒フェイスに革ベルトの時計はもっていないこともあるのですが、いつものグレースーツにとても似合いそう……。ケースの色がシルバーなのも、コーディネイトにあれこれ悩まずに済むので、常用の時計として使い勝手がよさそうですよね。

もちろん、美意識のかたまりのようなあのアニェッリさんのおメガネにかなった時計メゾンというのも、どうしても惹かれてしまう理由のひとつ。だってイタリア好きの僕にとって、アニェッリさんはクラシックなファッション界に偉大な足跡を残した英雄ですから。


時計「REF: 31041.3N」(クロコダイルストラップ)94万3800円
/EBERHARD(エベラール・ジャパン)

【問い合わせ】
エベラール・ジャパン
03-5422-8087

Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii



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