芸能人やお金持ちに愛されるゲレンデバーゲンことメルセデスベンツGクラス。その出発は、1981年に発売が開始された型式名W460。その後、内外装を乗用に向け、1990年から2018年と長きに亘って販売されたW462、そして現行型のW463へと変遷する。
今回ご紹介するゲレンデの型式はW461となる。この型式のゲレンデは、まぎれもない軍用車。主にNATO軍、ドイツ軍、オーストリア軍、スイス軍などで採用されていて、兵器扱いとなるがゆえに、輸出には厳しい規制がともなう。

そんなリアルミリタリー車は、NATO同盟国であるアメリカに渡る。そこでゲレンデのスペシャルショップにて1000時間にもおよぶ作業を経て、新車時よりもコンディションのよい車両へと変貌を遂げた。変貌を遂げた、といっても民間用ゲレンデと異なる部分、それはすなわちW461型の証明である2.5ℓ直5ディーゼルエンジン、手動脱着による幌屋根、ボンネットに倒れ込むフロントウィンドウは維持している。

一方、現代的な機能として、エアコン、Bluetoothオーディオ、ウッドフロア、ビニールレザーシート、革巻きのステアリングとシフトノブなどが配される。

ゲレンデに乗る多くの方は自分なりのカスタムを施し、世界に一台、俺だけのゲレンデを求めている。わがゲレンデこそが一番と誰もが思っていることだろう。そんななか、究極のカスタマイズド・ゲレンデがこのW461、通称「ウルフ」と呼ばれる一台といえるかもしれない。戦争は大反対だが、道具としての魅力、ゲレンデの本質に惹かれてしまう。

そんなウルフが疾走する動画もありますので、ぜひご笑覧ください。
Video:Yoshihide Shoshima
Video Edit::Airi Harumi
Text:Takashi Ogiyama
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