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もう緊張に負けない! 今からでも遅くない「あがり症」絶対克服術

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あがり症の原因

あがり症の主な原因を説明していきます。

・体験要因

「授業中、手を上げて答えたら不正解だった」「大勢とのカラオケでひどい点数をとってしまった」……他の人から見れば「なんだ、そんなこと」と思われることでも、自分の中にはずっと残り続けている苦い思い出って誰にでもありますよね。この”思い出”によってあがり症を発症してしまうのが「体験要因」。失敗を過剰に責め続けることで「今後は回避せねば」という本能が働き、極度の緊張状態に陥ってしまうのです。また、自分の失敗ではなく他人の失敗を見て働くこともあります。

・性格要因

「完璧主義」「神経質」「ネガティブ思考」などの性格を自認している人は、上記のような「これ!」といった失敗体験がなくてもあがり症である可能性が高いです。元々の性格により失敗するような体験そのものを避ける傾向にあるので、逆に成功体験もあまりないというわけです。逆に「ポジティブ思考」「大胆」な性格の人はあがり症にはなりにくいと言われていますから、そういった性格の身近な人を観察して近づけるよう意識していくと良いかもしれません。

・環境要因

両親が社会不安障害を持っていたりすると、その子どもも社会不安障害を患ってしまうことがあります。これは遺伝というよりも「両親の行動パターンを学習してしまう」と言った方が適切でしょう。両親の回避行動などを理解し、自分もそのように振る舞うのです。また、社会不安障害ではなくても単に「両親どちらも内向的、恥ずかしがり屋」というような性格でも、育てるうちに子どもも同じようになってくる場合があります。

・遺伝的要因

実は、脳の不安を感じ取る部分が先天的に敏感だという人がいます。これはセロトニンを調節するたんぱく質の遺伝子が他とは違うからだそうです。このたんぱく質にはS型とL型があり、S型が多いほど内向的に、L型が多いほど社交的になるという性質を持っています。日本人はS型を持っている割合が高いため、不安を感じたりあがりやすくなるという遺伝子を持っていると言えるでしょう。

日本人はあがり症が多い?

上の「遺伝的要因」で、日本人とあがり症の関係を示しました。やはり「恥の文化」と言われる日本ですから、あがり症に悩む人が多いと言われています。遺伝以外にも、、日本人にあがり症が多いと言われる理由はいくつかあるのです。

皆さん、幼い頃から「集団行動」を意識して生活してきましたよね? 「皆と一緒がいい」「そうでないと仲間外れになってしまう」という”緊張”が私達日本人をあがり症たらしめているのです。

また、多くの国民が無宗教であることも関係していると言います。何らかの宗教を信じていれば、生活していて気になるのは「神様の目」です。しかし、神様の目を気にしない私達は代わりに「他人の目」を気にします。

この2つの国民性が重なり、日本人はあがりやすい性格になったと考えられるでしょう。

あがり症の克服方法

・筋弛緩法

アメリカで1930年代に考案されたリラクゼーション法で、身体のパーツを意識的に緊張させてから力を緩めるというものです。具体的なやり方は【10秒間力を入れて、15~20秒間脱力する】これだけ! 背もたれに背中をつけずに浅く椅子に座る姿勢で、ベルトや時計など身体を締めつけるものを外し、静かなところで身体の感覚に集中しながらおこなうのが◎。腕、背中、肩などパーツごとにやると更に◎。

「身体に力が入っていること」を強制的に認識させることで、力を抜いたときの効果が高まります。漠然とした不安、無気力などの解消に加えて安眠の効果などもあるそうですよ。今すぐにでもトライしてみてください!

・呼吸法

緊張したときに「深呼吸して!」と言われることはよくありますよね。この「呼吸」ですが、あがり症に効くと注目されているのは腹式呼吸なんです。腹式呼吸を意識的に取り入れることで、脳に酸素をたっぷりと送り込むことができ、思考をクリアにできるのです。ポイントは「吸う」より「吐く」に意識を持っていくこと。肺の中のいらない空気を全部出す!くらいの気持ちで良さそうです! もしあがってしまってパニックになった場合でも、一度腹式呼吸で深呼吸をすればクールダウンの効果がありますから、頭の片隅に置いておいてくださいね。

・自分の声を録音してみる

あがり症には「客観的な視点」が効くと言います。つまり、自分の声はどの程度上ずっているのか? 本当に恥じるほどヤバいスピーチなのか? これを分析するのです。主観的に「どうしよう、声が震えてしまった」と思っても、実際に聞くとそうでもないこともあります。逆に本当に震えてしまっていた場合でも、改善点をピックアップすることで「成功した時のイメージ」を明確に持つことができます。自分の声なんて聞きたくない!という人も多いかと思いますが、そこは耐えて分析してみてください。

・ツボを押す

あがり症にオススメのツボは4つあります。

①労宮:手を握った時、中指の先端が手のひらに当たるところにあります。5秒程度じっくり押すのを繰り返すことで、穏やかな気持ちになれると言います。

②内関:手の関節の内側で、「手首を曲げたときにできるシワから指3本分」のとこにあります。イライラ、吐き気などに効果アリ。

③神門:手首の関節の小指側にあります。心臓と関わりの深いツボで、少し強めに30秒~1分ほど押してみると動悸・息切れなど緊張状態によく効きます。

④合谷:親指と人差し指のちょうど境目にあります。押すというより何度も「揉む」ことで、多汗症抑制をはじめとした様々な効果を得られます。万能ツボとして有名。

・薬を服用する

今まで述べてきた克服方法は「精神療法」と呼ばれるものですが、あがり症には薬物療法も存在します。SSRIや抗うつ剤や抗不安薬、βブロッカーといった薬を患者の性質に合わせて治療していきます。前向きになれる・必要以上にドキドキしなくなるといった効果が期待できますから、恐れずに精神科で薬を処方してもらうのも一手です。

まとめ

あがり症の人は、「私は、他の人とは段違いで、どうしようもないくらいあがり症なんだ」と思い込んでしまうことがよくあります。が、そんなことはありません。それに今やあがり症のアナウンサーやあがり症の芸人も大勢いるのですから、自分のあがり症と向き合ってちゃんと分析してあげることで、絶対に気にならないレベルまで落とし込むことができます。

「緊張」から逃げずに、前向きな行動を身につけていきましょう!

Text:K.S
Photo:Getty Images



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