幸樹さんは長女の変化に伴う妻の対応に、怒りと不信感を募らせている。
「娘が反抗的になるのは百歩譲って仕方がないとしても、妻が『無視されたりキモいって言われたりするのが自分じゃなくて良かった』みたいな態度で、いじめっ子の腰ぎんちゃくのように振る舞う姿には我慢がなりません」
娘が反抗期で口をきいてくれないなら、せめて妻には優しくしてほしかった幸樹さん。
「実は今、つらくて家に帰りたくなくて、親の具合が良くないと嘘をついて隣市の実家に帰ってるんです。
親にも口裏を合わせてもらってますが、『昔はお嫁さんがやってたやつじゃない、実家に帰らせていただきますなんて』と呆れています」
幸樹さんは親元で少し安心を取り戻して仕事に通っているというが、夫が実家に戻っている理由を疑わしく感じているはずの妻は、いま何を思うのか。
※この記事は取材に基づいていますが、取材対象者保護の観点から必要に応じて編集を加えておりますことをご理解ください。
取材・文/中小林亜紀
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