【続きはこちら】傷付きやすくなった令和の父親の心...娘の【反抗期】と男の【更年期】が交差する家庭で今起こっている切実な問題

「長女は『キモいって。マジやめろ』と妻に向かって大声で言いました。妻も僕もビクッとするほど、なんていうか野蛮な言い方でした」

ほんの２年ほど前まで「パパと２人で旅行行かせて」と妻に懇願していた娘の姿を懐かしみ、その日、幸樹さんはベッドの中で泣いたという。

「お恥ずかしい話ですが、娘の豹変には何度も泣かされました。しかも、この件から妻がさらに娘に迎合するようになったんです」

無視されても挨拶だけはしようと考え、娘たちに「おはよう」「おやすみ」を言い続けた幸樹さんだが、娘から返事が返ってくることはなかった。

「妻は僕がつらい思いをしていることを知りながら、僕の前でわざと娘たちと楽しそうに会話をしたり、こっちをチラチラ見ながら『わかる、臭い』などと言い合ったりしました」

さっき言ってたの、僕のことだろ、とあとで妻に聞いてみると……

「『自意識過剰だって。娘とパパのことなんか話さないから』と笑いながら言うんです。年頃の娘に好かれようなんて甘い甘い、と」

幸樹さんは、妻が見せる優越感に浸ったような顔に腹が立った。さらに追い討ちをかけるように、

「『臭いというワードが出てきて、すぐに自分のこと言われてると思うなら、臭い自覚があるんじゃない？』とも言われました。ひどすぎません？」