「退職後、私の扶養に入るかなぁなんて話してました。なんだかそんな話をされると『私は死ぬまでこの人と暮らしていくんだろうか……育児と介護は終わったのに。次はこの人の介護かぁ』と考えるようになったんです」
世の中にいる夫婦はみんなこのような悩みを抱えている、自分だけではないだろうと思い、自分自身の人生や今後の生活について深く考えることはなかったひとみさん。
しかし、そんな彼女が自分のこれからの人生について考えるきっかけになる出来事が起こる。
ショッピングセンターで買い物している最中、たまたま若手の頃にお世話になっていた先輩女性と会い、カフェに入ってコーヒーを飲んだときのことだった。
「この先輩も出世組で、定年退職まで勤めて今は再雇用で働いています。会話中に『実は離婚したの』と告げられました。夫婦円満と思っていたので最初は驚きましたが、その先輩曰く『子育てが終わって夫婦2人になったとたん耐えられなくなった』と放ったんですよね。
そこから熟年離婚について、家を出てどう暮らしているのか、独身は楽しいかなどとても質問攻めしてしまいました(笑)」
☆4人の子供を育て上げ、義両親との関係も円満に成し遂げたひとみさんにとって、夫に三行半を突き出すのは「赤子の手をひねるより簡単だった」という。次回ではひとみさんがとった行動と、夫の反応を詳細にレポートする。反面教師として読み進めて欲しい☆
ライター 錦城和佳
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