嫁姑問題はいつの時代も極めて難しい問題だ。今回もFORZA STYLE「ライフ取材班」が理解不能なトラブル話をレポートしていく。
※この記事は取材を元に構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回、話を聞いたのは九州地方に住むパート主婦の永田美智子さん(51)。
結婚25年を迎える彼女は年収1200万のハイスペ夫と、穏やかで優しい1人息子がいる。
誰もが羨ましく思う仲の良い家族だが、美智子夫婦は義母のあり得ない一面に悩まされているという――。
「結婚当初は、倹約家な義母だなと思う程度でした。エスカレートしていったのは息子が産まれてからだったんです……」
深刻そうな表情で語る彼女は、ゆっくりと話を始める。
27歳のとき、高校の時から付き合っている夫の智之と結婚した。なかなか子宝に恵まれなかったが33歳のとき待望の第1子が誕生し、順風満帆な人生を歩めると思っていた。
夫の実家は大きく、少なくない土地を所有しているので、地元ではそこそこ有名なお金持ちだ。
息子を出産後、「実家の2階が空いているから、そこに住みなさい」という義両親の提案で同居をすることに。
1階は義両親で2階は美智子たちの、部分共有型の二世帯住宅。
ある程度気を遣うかもしれないけど、きっと上手くやっていける!そう思った美智子は同居を了承が、すぐにその決断を悔やむことになる。
同居開始から間もなく、義母のドケチぶりが目につくようになったのだ。
週末、義母はよく美智子たちを1階へ呼び料理をふるまってくれたのだが、それに係る食費を請求。息子が幼稚園に上がり、習い事への送迎をお願いすると、月末にガソリン代の請求。
「私の周りには、ここまでしっかり管理している人がいなくて……。金持ちはケチって聞くので、きっちりしているから裕福なんだろうなとは思っていました」
義父母共に教員で定年退職。退職金は2人分貰っているし、質素な暮らしで贅沢している様子もない。
しかし息子が小学校に上がるタイミングで、金銭面の要求はだんだんエスカレートしてきたという。
「母の日や敬老の日になると、ヴィトンの財布が欲しいだの新しいソファーが欲しいだの。家賃出ないんだから買ってあげたら?って言われますけど、夫のボーナス時には50万渡してたんですよ?年間にして100万円。こんなことなら、自分たちでアパート借りた方がいいんじゃいかって思ってきて」
続けて、呆れながらこう話す。
「確かに息子は可愛がってはくれるけど、お年玉やクリスマスプレゼントなんて貰ったこと無いですよ。唯一、誕生日には毎年、洋服1着だけくれましたけど。あ、もちろんブランド物じゃなくてしまむらで買った1000円くらいの服です」
義母のケチと、たかり具合に美智子たちはストレスを感じていた。
そして同居して8年が経った頃、衝撃の出来事が起こる。ある日、姑はこう言ったのだ。
「あんたたち、弟夫婦に1000万あげなさいよ」
エスカレートする義母の要求と嫁姑問題の過酷を、次回ではさらに詳細にレポートする。
Text:女たちの事件簿チーム