「夫婦別姓に関しても、性の話にしても、これまでは多様性という言葉で認めるような素振りをしていましたが、実際自分の身におこると拒絶する。これが現実なんですね。結局、上部だけ。他人からどう見られるかばかり考えているから、エセの多様性を語るハメになる。正直、離婚を考えるきっかけになりました」。
選択的夫婦別姓は、大手世論調査によると賛成の方が多いとされている。しかし、議論はなかなか進まない現状だ。里美さんのように強く求める声を制するのは、もしかしたら夫のようなエセ多様性を語る人たちなのかもしれない。
取材・文/橋本 千紗
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