「ハラスメント、ハラスメントって、なんでもかんでもそれで一括りにする文化、本当にどうかと思いますよ。ハラスメントを感じた側に裁量権がありすぎると思いませんか?しかも、女性社員はハラスメントと感じたとは一言も言っていないんです。私は、時代遅れなんですかね?」。
平塚さんはこう話す。
「康介さんの行いは善意です。ただ、女の子という言い回しや男女差別のある金品の配布については、もう少し慎重になった方がいいと言わざるを得ません。時代はものすごいスピードで変化しています。その変化を感じ取れなかった時点で、非難の矢が自分に向く可能性があるのです」。
生きづらい世の中だという声はわからないではない。しかし、自分の行いが何をもたらすか、想像力を欠いているようではいい上司、いい大人にはなりきれていないということだろう。
取材・文/悠木 律
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