「アウトですよって言われても…昨今のコンプライアンス問題はやりすぎだと思いますね。女の子って言っただけで注意されちゃうんだから、つまんない世の中になりましたよね。それにタクシー代金を支払ったのは善意です。僕のお金なんだし、誰に渡そうと僕の勝手じゃないですか。無断でアップしたAはひとつも咎められないで、お金を支払った私の方が責められる、なんかおかしくないですか?」。
幸いその女性社員ともAとも部署が異なるので、年内は顔を合わせることなく過ぎていったそうだ。年明けになると噂も消え去っており、康介さんは安堵の気持ちを抱くとともになんとも言えない不完全燃焼があるという。
「Aにはガツンと言った方がいいかなと思ってます。 SNSにアップするのはさすがに卑怯ですよ。ひとこと、言ってくれればいいものを」。
ただ同僚をはじめ、周りから止められている。無論、ハラスメントを防止するためだ。
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