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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】我を忘れて刃物を……。歌舞伎町ホストに一目惚れした風俗嬢の末路

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私はそこで我に返りました。

言葉を失っていると、タクトが立ちあがり『包丁の刃を下に向けると傷害罪ですむけど、刃を上に向けたら殺意ありと認定されて、相手が死んだら殺人罪だ。エリを人殺しにしたくはない』って叫ばれて……」

エミさんは包丁を握ったままその場に崩れ落ち、その隙に浮気相手の女は素早く逃げたという。

涙も出ないほど呆然とするエミさんの手から包丁を取って床に置いたタクトさんは、力いっぱいエミさんを抱きしめた。

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©GettyImages

「彼からは『悪かった。俺の上客だから、許してくれ』と謝罪の言葉がありました。

その瞬間、今まで抑えていた涙が一気にあふれてきて……。私は『もっと稼いで、タクトをトップにするから』と泣きわめいていましたね。

包丁を持って相手に刃を向けた際、タクトの冷静な一言がなければ、私は犯罪者になっていたかもしれないと思うと、今さらながらゾッとします」

そう語るエミさんだったが、タクトさんへの思いは揺るがない。

一番の目標は、彼をナンバーワンにすることで、そのために仕事に励んでいるという。これぞ女の執念。ホストの沼は底なしだと思わずにはいられない。

取材 / 文 蒼井凜花



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